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大谷翔平を見てイチローが「大きな才能ですよ」と話した日… 一流メジャーから二刀流への絶賛「オオタニのことをもっと知りたいんだ」
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byAP/AFLO
posted2022/08/11 17:00
大谷翔平とイチローは22年6月の試合前にも談議していた
「冗談かと思ったよ」「大変な打席だった」
<名言2>
ギアを上げて凄い球を投げてくるだろうと覚悟していたけど……それにしてもタフな打席だった。
(ノーラン・アレナド/Number1035号 2021年9月9日発売)
◇解説◇
アレナドは本塁打王3回、打点王2回、さらにはゴールドグラブ賞9回という実績が示すように、メジャーが誇る打ってよし守ってよしのサードだ。
そんな屈指のスラッガーが大谷翔平と大舞台で対決したのは、2021年のオールスターゲーム。3番打者に入ったアレナドは、大谷の剛球に立ち合うことになる。初球にいきなり99.5マイル(約160km)のフォーシームが来たかと思えば、4球目には100.2マイル(約161km)を、大谷は投げ込んできたのだ。
「冗談かと思ったよ」
6球目のスプリットでショートゴロに仕留められたアレナドはこうも話して、大谷のポテンシャルの高さに驚きを隠さなかった。
「大変な打席だった。球が速いし、大谷のモーションは、身体全体でこちらに飛びかかってくる感じなんだ。だから一層難しかった」
アレナドは2023年に開催される第5回WBCのアメリカ代表に、マイク・トラウトらとともに選出された。侍ジャパンでの「投手・大谷」が実現するかは未確定だが、もしWBCの大事な場面での再戦となれば……目が離せないマッチアップである。
それをスッと出来る能力は、なかなか持っていないですから
<名言3>
それをスッと出来る能力と言うのは、なかなか人は持っていないですから。それは大きな才能ですよ。
(イチロー/NumberWeb 2018年5月12日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/830751
◇解説◇
大谷はベーブ・ルース以来の「2ケタ本塁打+2ケタ勝利」達成と同時に、アスレチックス戦での25号本塁打でメジャー通算118本塁打に到達し、イチローさんの117本塁打を上回る日本人2位となった。そんな大谷だが、マリナーズ戦がある際にはイチローさんのもとに大谷が挨拶に行く様子が注目されるなど、2人のスーパースターは時代を超えて日本の野球ファンから愛されている。
そのイチローさんが大谷について興味深い言葉を残していたのが、2018年のこと。この年にメジャーデビューを華々しく飾った大谷は、やや当たりが止まり始めた時期のマリナーズ戦でマルチ安打、1打点をマークした。その活躍を目の当たりにしたイチローさんは、このように話していた。