大谷翔平を見てイチローが「大きな才能ですよ」と話した日… 一流メジャーから二刀流への絶賛「オオタニのことをもっと知りたいんだ」

＜名言1＞
大谷がどんなルーティンをこなしているのか、どのように試合に臨むのか……僕は彼のことをもっと知りたいんだ。
（フレディ・フリーマン／Number1035号 2021年9月9日発売）

◇解説◇
　大谷翔平がついに野球の神様ベーブ・ルースと肩を並べた。現地時間9日（日本時間10日）のアスレチックス戦で大谷翔平は「2番DH兼投手」で先発。初回から球数を使わずテンポの良い投球で相手チームのスコアに「0」を刻み続ける。

　1点リードの5回には内野安打でチャンスメークし、ウォードの3ラン本塁打を導く。さらに6回91球無失点でアスレチックス打線を抑え込んだ直後の7回表には、相手投手セルマンの甘いスライダーを見逃さず、ライトスタンドに運ぶ25号ソロ本塁打を放つ。

大谷の25号本塁打　©Getty Images

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　イチローさんを超えるメジャー通算118号でダメ押し点を奪うシーンに、MLBも公式Twitterで「ショウヘイは今夜、全てを成し遂げてしまった。オオタニはイチロー・スズキを超えて日本生まれで2番目のホームラン数となった」「6回無失点のピッチングも見せた。非現実的だ」と伝えるほどの大活躍だった。

　そしてこの日はエンゼルスの救援陣が踏ん張って5－1でゲームセット。ルース以来104年ぶりの「2ケタ本塁打＋2ケタ勝利」を、大谷は完璧な二刀流で達成した。

野球はバッティングだけで大変なんだ。なのに…

　一流のメジャーリーガーたちも大谷のハイレベルさに舌を巻くばかりだ。2020年のナ・リーグMVPに輝いたフリーマンもその1人である。

「野球はバッティングだけで十分大変なんだ。毎日毎日、試合がはじまる5時間前からトレーニングをして準備しないといけないからね。それにピッチング専用の練習や準備を加えるなんて、想像もつかないスケジュールだよ。1日でも疲れるはずなのに、半年以上、毎日そのスケジュールをこなすなんて、本当に信じられない」

　メジャーリーグは年間162試合をこなし、さらにはタイムゾーンが4つもある広大なアメリカ大陸でシーズンを戦う。大谷が主戦場とする西地区の移動ですら600～1000km台の移動ゲームが日常茶飯事の中で、投打ともに躍動する大谷の体力にフリーマンは感嘆の声を挙げたのだった。

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