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大谷翔平「僕は羽生(結弦)世代ですって」「僕がダメだったとしても次の子どもが…」人気者が語るスター性〈球宴で初安打→牽制死〉
posted2022/07/20 17:03
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzuki
<名言1>
僕の才能が何かと考えたとき、それは伸び幅なのかなと思いました。
(大谷翔平/Number963号 2018年10月11日発売)
◇解説◇
エンゼルスの大谷翔平は2年連続2回目となるオールスターゲームに出場した。昨年は投打二刀流での出場で勝利投手になり、ホームランダービーにも出場するなど大きな話題を振りまいたが、今年は打者専念となった。
カーショーから初ヒットを放ったけど
1番DHで先発した大谷。第1打席の対戦相手はドジャースの大エース、カーショー。これまで公式戦でノーヒットに抑えられている最強レベルのサウスポー相手に、MLB公式サイトの直前インタビューでは「初球が来たら振っていきます」という言葉通り——初球からスイングすると打球はセンター前に。自身にとってMLBオールスター初ヒットとなった。
しかしその直後、一塁ランナーでふとリードを取った瞬間、牽制球でまさかのタッチアウト。大谷どころかカーショーも笑みを見せる、まさかの“大谷劇場”となった。
そんな大谷だが、メジャー1年目スプリングキャンプの段階では成績が残らなかったこともあり、その実力に懐疑的な声も多かった。
「今年の春、結果が出なかったときにいろんな人が僕に『自分の才能を信じろ』と言ってくれた」
その才能とは「伸び幅」だと大谷は考えていた。
「投げることも打つことも、変えることは怖くないし、どんどん新しいこと、こうかなと思ったことをやってみることができる。それは自分の強みなのかなと思います」
どんどんチャレンジしていく姿勢があるからこそ、大谷のスター性はさらに輝くのだろう。
子どもの頃から変わらない志とは
<名言2>
どのくらい打ちたいとか、いくつ勝ちたいとか、そういう気持ちはまったくありません。
(大谷翔平/Number1000号 2020年3月26日発売)
◇解説◇
大谷は数字に興味がない。1年1年積み重ねた成績は何を残せたのかという指標にはなるが、それを目標にプレーしているわけではないと、はっきりと口にした。
「全部できるようになったらおもしろいなという、その感じがいいんです。子どもの頃と一緒なんですよ」