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「ショウヘイならいつ完全試合しても」「才能は規格外。それでいて…」“二刀流・大谷翔平28歳の切れ味”を相棒捕手らはどう絶賛したか

posted2022/07/07 17:04

 
「ショウヘイならいつ完全試合しても」「才能は規格外。それでいて…」“二刀流・大谷翔平28歳の切れ味”を相棒捕手らはどう絶賛したか<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

投打、走塁でも輝きを放つ大谷翔平。カート・スズキら相棒の捕手や同僚はどう見ている?

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NumberWeb編集部

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Nanae Suzuki

雑誌「Sports Graphic Number」と「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回は大谷翔平について、チームメートの視点で見た3つの言葉です。

<名言1>
彼はメジャーリーグにいながらにして、リトルリーグでプレーしているようだよ。
(マックス・スタッシ/Number1040号 2021年11月18日発売)

◇解説◇
 大谷翔平が走攻守すべてでマイアミの地を支配した。

 現地時間6日(日本時間7日)のマーリンズ戦、大谷は「3番投手兼DH」として今シーズン14度目となる先発マウンドに立った。初回の第1打席では見逃し三振、直後のピッチングではエラーと二塁打でいきなり無死二、三塁のピンチを迎え、3番打者クーパーに犠牲フライで先制点を許す立ち上がりとなった。

 しかしここからが大谷のショータイムだった。続く一死三塁のピンチを切り抜けて1失点にとどめると、横滑りするスライダーや得意のスプリットで相手バッターにアウトの山を築き上げる。

 さらにバッティングでも一気に流れを引き寄せる。5回表、二死満塁にトラウトの死球によって1-1の同点に追いつくと、バッターボックスには大谷。このチャンスで大谷は2ボール2ストライクの5球目、相手先ロジャーズが投じた外角高めのストレートを逆らうことなくミートする。

 これが二遊間付近に寄っていたショートの逆を突く、鋭いグラウンダーの打球となってレフト前へと転がり、自らを援護する逆転2点タイムリーヒットとなった。

 自らの一振りで勢いに乗った大谷は、3回から4イニング連続となる三者凡退を記録し、打率3割超えの巧打者クーパーが全く予期せぬカーブを投じて見逃し三振に切って取るなど、7回2安打1失点の好投で8勝目を挙げた。さらに7回の攻撃ではダブルスチールによって今季の盗塁数が「10」に到達。2年連続となる2桁盗塁をマーク。その直後に貴重な追加点となるホームも踏むなど、まさに大車輪の活躍だった。

「相手の出方に応じて自在にボールを」

 この日、大谷のボールを受けた捕手はスタッシだった。

 スタッシは以前から「信じられないよ。101マイル(約162km)の直球を投げ、打球速度は115マイル(約185km)だ」と、投打両面にわたる活躍に舌を巻いているが……大谷の“野球IQ”の高さにもスタッシは注目している。ある試合でのピッチングについて、こう語ったことがある。

【次ページ】 ショウヘイは異次元の選手で、規格外だ

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