球体とリズムBACK NUMBER
ウクライナ代表は「戦禍という視点抜きでも好チーム」だった… W杯の夢が消えて主将・ファンが号泣「あなた方のサポートが必要だ」
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byGetty Images
posted2022/06/07 17:00
ウクライナの選手、そして一緒に入場した子供の中にもウクライナ国旗を身にまとう姿が
終了の笛がなった後、号泣していた主将のヤルモレンコについては、「彼がしてくれたことのすべてに感謝したい」と指揮官は話した。
「チームの誰に対しても、批判などない。批判したければ、私を批判してほしい」
「ウクライナは堪え、自分たちの国を守っている」
この会見の途中に、ウクライナ人記者から、監督への質問ではなく、世界中のメディアへ向けたメッセージが送られた。「どうか、ウクライナで起きていることを忘れないでほしい。ウクライナの人々は、実に悲惨な日々を過ごしている」と。
そして最後にペトラコフ監督はこう語った。
「ウクライナは戦禍に見舞われている。ロシアの野蛮人たちによって、子供や女性が殺され、インフラが破壊されている。ロシアは私たちの国を痛めつけようとしているが、ウクライナは堪え、自分たちの国を守っている。私たちにはあなた方のサポートが必要だ」
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。