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《水島マンガの野球予言》大谷翔平と佐々木朗希の160キロ超え最速記録は、水島マンガの最速王がピタリ同じ速度で投げていた!
text by
オグマナオトNaoto Oguma
photograph byKiichi Matsumoto / Getty Images
posted2022/06/10 06:02
現時点での最速記録は佐々木朗希(左)が164キロ、大谷翔平は165キロ。夢の167キロにはどちらが先に到達するか
最後に、藤村と中西以外でも異次元のスピードボール=160キロ以上を投げた水島マンガの投手名を記しておく(※ここでは参考として『ドリームトーナメント編』での記録も含める)。
167キロ 中西球道 『ドカベン ドリームトーナメント編』
165キロ 新田小次郎 『ドカベン ドリームトーナメント編』
165キロ 藤村甲子園 『大甲子園』
165キロ 藤村大五郎 『平成野球草子』
163キロ 景浦景虎 『あぶさん』
163キロ 岩鬼正美 『ドカベン ドリームトーナメント編』
162キロ 不知火守 『ドカベン スーパースターズ編』
160キロ 真田一球 『ドカベン スーパースターズ編』
160キロ 七夕竹之丞 『虹を呼ぶ男』
160キロ 大友剣 『ドカベン スーパースターズ編』
160キロ 峠雪太郎 『ストッパー』
160キロ 岩田武司 『新・野球狂の詩』
夢の167キロは予言どおりとなるか
水島ワールド・夢の最速王は、中西球道の167キロ。そして今、この数字に迫ろうとしているのがロッテの佐々木朗希だ。本書の野球記録は、水島新司が逝去した2022年1月時点を基本にまとめているが、その1ヶ月後の春季キャンプでの練習試合、調整段階にもかかわらず、佐々木朗希がシーズン初実戦で投じた球は最速163キロ、3月27日には164キロ。大谷が記録した日本最速165キロに追いつき、抜き去るのも時間の問題と見られている。水島新司が逝去した年に、彼が思い描いた「夢の167キロ」が計測されることがあれば、それもまた美しい予言の結実とも思えるのだが、果たして……。