- #1
- #2
濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
筋肉卒業の本音「心が死んでしまう」…慶應卒・才木玲佳の新たな可能性には“クイズ女王”も?「筋肉バカならよかった。でも私はそうじゃない」
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byTakuya Sugiyama
posted2022/05/01 11:04
“筋肉卒業”の理由などについて明かした才木玲佳の独占インタビュー
『タイムショック』準優勝…クイズでも話題に
3月には別の番組で結果を出してもいる。『ザ・タイムショック2022 ~超ハイレベルクイズ王決定戦SP~』でカズレーザーに次ぐ準優勝。新たなクイズ女王誕生と話題になった。才木は以前からカズレーザーのクイズ研究会に参加。この分野でも、自他ともに認める「頑張り屋さん」ぶりを発揮してきた。
「タイムショックは、最初はオファーじゃなくオーディションを受けたんです。何人もいる中で勝ち上がって出演することができて、番組の中でも結果が出て、それが今回の準優勝につながりました。ただ“頭いいんだね”ではなくて、これも練習と勉強、努力で勝ち取ったものなんですよ。そこまで知ってもらえたら嬉しいです」
努力家ゆえに、満足できない自分もいる。上には上がいることを知っているのだ。
「私がやってるのは“テレビクイズ”。番組としての面白さを求めた上での競い合いですよね。でもクイズの世界には“競技クイズ”っていう、とてつもなくレベルが高くて専門的なジャンルもあって。いつかそれにも出てみたいんですけどね。まだまだ自信ないです、クイズに関しては。もっと強くなりたい……あ、そうなんです。クイズも“強い”っていうんですよ(笑)」
「自分が“筋肉バカ”ならよかった、と何度も思った」
いつか「才木玲佳ってクイズの人でしょ。え、プロレスやってたの?」と言われる日が来るかもしれない。筋肉を脱ぎ捨てることで“キャラの渋滞”に拍車がかかる可能性もある。
「これまでの経験からして、頑張ってたら見てくれる人がいると思えるんですよ。だから興味があることはなんでも頑張りたいですね。受験も筋トレもクイズも全部そうでした。くさらずコツコツやるのが自分なんだと思います」
演技だけでなくレポーターの仕事もやっていきたい。声を褒められることも多いそうだ。
「教育番組というか、勉強に関わる番組も出たいですね。昔は幼稚園とか小学校の先生になりたかったんですよ。勉強すること、知らなかったことを知るのは楽しいよって伝えたくて」
そう言っていた矢先、インターネット学習サイトの生配信番組に出演することに。やはり、やりたいこともやれることも多いのが才木玲佳の人生のようだ。
「本当に何度も思ったんですよ。自分が“筋肉バカ”ならよかったって。何の疑問もなくトレーニングに没頭できてたら、また違ったんでしょうね。でも私はそうじゃない。やりたいことがいろいろあるんです。これまでだって、筋肉はついていても普通の女の子だったので」
普通の女の子が、信じられないくらいの努力をして、我々が知る“才木玲佳”になった。その努力する才能を、筋肉に閉じ込めてはおけないのだ、きっと。いずれまた、何かのジャンルで“普通じゃない”結果を出す姿が見られるに違いない。 <前編から続く>
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。