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濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
筋肉卒業の本音「心が死んでしまう」…慶應卒・才木玲佳の新たな可能性には“クイズ女王”も?「筋肉バカならよかった。でも私はそうじゃない」
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byTakuya Sugiyama
posted2022/05/01 11:04
“筋肉卒業”の理由などについて明かした才木玲佳の独占インタビュー
「何も言わず、トレーニングをやめて少しずつ細くなっていくっていうのもできたとは思うんですよ。アハ体験みたいに“気づいたら全然違う!”みたいな(笑)。でもそうなったらなったで“なんで痩せたの?”って言われるじゃないですか。だったら筋肉卒業ってはっきり言ったほうが通りがいいかなって。長袖着てても不思議がられないし」
感じていた「“筋肉ありきの仕事”への疑問」
伊集院には「キャラの渋滞」に見えても、世間一般には“才木イコール筋肉”だったということだろう。以前から“筋肉ありき”の仕事の多さに疑問を感じていたという。また才木が出場した筋肉コンテストはフィジークというカテゴリーなのだが「ボディビル」と書かれることが多い。確かに広義のボディビルではあるが。
つまりその“ざっくりとしたイメージ”が才木を筋肉卒業に導いたとも言える。そして才木の主戦場は“ざっくりとした世間”と向き合うテレビの世界だ。伊集院は“軸足がラジオの人”だから才木の本質を見出せたのかもしれない。
2020年、フィジーク出場のため、才木は生まれて初めての減量に取り組んだ。筋肉コンテストに減量があるのかと思われるかもしれないが、実は筋肉量だけでなく、それを際立たせるために脂肪を落とす“絞り”も重視されるのだ。食べるのが大好きな才木にはかなりきつい経験だったが、「自分史上最高の肉体」を作り上げ、しっかり結果を出した。反動で食欲が爆発し、食レポのロケの後でドーナツを10個食べたりもした。
「甘いもの大好きなんですよ。コンテストに出る前は食べたらその分トレーニングすればいいと思ってたので、我慢するストレスもなくて。それは前にインタビューしてもらった時にも言いましたよね。
でもSNSでは、そういう部分をあんまり出せなかったかな。どうしても“鶏肉とかプロテインばっかり摂ってるんでしょ”みたいなイメージで見られちゃうので。で、イメージ通りじゃないとガッカリされちゃう(苦笑)。そういうところも大変でした」
テレビ視聴者に比べれば、その時々の本音を語ったインタビュー記事まで読むファンはごくわずかなのだった。
「トレーニングはしなくても、プロテインは飲みます」
筋肉が嫌いになった時期もある。とはいえトレーニング自体は好きだった。
「ストレス解消にもなりますし。ジムに行きたくないなと思った日でも、行って後悔したことってないんですよ。今はトレーニングしてないですけど、タンパク質を摂ることは重視してるし、足りないと思ったらプロテインも飲みますね。お肌にもいいし髪も爪もタンパク質ですから。トレーニングの経験、そこで得た知識があるから、歳を取っても若々しくイキイキとしていられそうです」
これから自分に何ができるか、確信はない。ただ何かしらにチャレンジしていくことはやめないだろうと考えている。このところハマっているのはランニング。魔裟斗、キックボクサーの皇治とチームを組んで正月番組の『新春 芸能人対抗駅伝』に参加している。
「走るのは有酸素運動。筋トレとは真逆ですね。今までやったことがなかったから楽しいのかもしれないです」