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濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
「試合が怖くなった…」元“筋肉アイドル”才木玲佳29歳が明かしたプロレス愛と“引退の本当の理由”《特別フォトインタビュー》
posted2022/05/01 11:03
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph by
Takuya Sugiyama/Norihiro Hashimoto
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所属事務所でのインタビューに、才木玲佳は長袖のワンピースで現れた。
「長袖解禁です(笑)」
ツインテールに童顔、ノースリーブの服で強調させた腕でダブルバイセップスのポーズ。テレビでもおなじみの姿は3月いっぱいで封印となった。“筋肉アイドル”こと才木玲佳が“筋肉卒業”を発表したのだ。昨年の秋から考えていたことだという。
「正直、筋肉が嫌になった時期もありました。筋肉でいただいたお仕事がたくさんあって、それで今の自分がある。それには感謝してるんですけど、どうしても“筋肉ありき”のお仕事ばかりになってしまうんですよ。私にしかできないお仕事ではあるんですけど“自分自身の本質を見て、評価してもらえているんだろうか”って」
現在、筋トレはまったくしていない
これまでは週4回ジムに通っていたが、今では筋トレはまったくしていない。それでも生活に違和感はないそうだ。悩みに悩んでの決断だったから「解放された感じもあります」。
一言で“筋肉卒業”と言っても、単純にキャラクターを変える、タレントとしての方向性を変えるというだけではない。生活スタイルから変化があるし、そもそも才木の筋肉は一朝一夕でつくようなものではなかった。それをいわば“捨てる”のだ。
〈タレントとして活動しながらプロレスデビュー、ボディビルにも挑戦〉
まとめてしまえば30字ほど。しかし厳密に言えば、才木が出場したボディコンテストは「ボディビル」ではなく「フィジーク」というカテゴリーだ。ボディビルとフィジークでは求められる肉体の質が違い、それぞれに専門性がある。プロレスでは2団体でシングル王者になった。すべての活動が“芸能人の余技”というレベルをはるかに超えていた。それが、果たしてどれだけ伝わっていただろうか。