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《独占インタビュー》武尊「一番強くなってる実感がある」 那須川天心戦、対策よりも“闘い方は変えない”と断言した理由 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byNorihiro Hashimoto

posted2022/04/27 11:05

《独占インタビュー》武尊「一番強くなってる実感がある」 那須川天心戦、対策よりも“闘い方は変えない”と断言した理由<Number Web> photograph by Norihiro Hashimoto

6.19那須川天心戦『THE MATCH 2022』会見を終え独占インタビューに応じた武尊

7年を経て「みんなが見たい試合」の実現

 武尊は会見で相手と顔を合わせることについて、こんな言葉を残した。

「試合前はなるべく相手を見たくないんです。スイッチが入りすぎてしまうので」

 それくらい、武尊はこの試合にかけている。那須川から対戦要求があったのは2015年。そこから両者は常に比較されてきた。闘いたい気持ちはあったものの団体のことを考え、K-1での対戦を求めて「逃げるな」といった批判も浴びた。それでも近年は「みんなが見たい試合を実現させる」と公言し、自ら動く。一昨年の大晦日には、RIZINの会場に出向いて那須川の試合を見届け、“グータッチ”を交わした。試合の実現に向けた本格的な動きが始まったのはここからだ。

 この試合は「格闘家として生きた証明」であり「すべてを背負って試合をします」と武尊。会見後には、単独インタビューにも応じてくれた。

「これまでで一番、自分が強くなってる実感がある」

 まず聞きたかったのは、試合に向けた練習ぶり。SNSにアップされるジムでの動画を見ると、すでにかなり追い込んだ練習をしているようだ。体も試合直前かと思わせるレベルに仕上がっている。SNSで見られるのは限られた部分ではあるが、オーバーワークが不安になるほど。

「毎日、練習で限界を超えることができてますね。で、次の日はもう無理かなと思っても、また限界を超えている。そんな日々がずっと続いていて。これまでの試合の中で一番、自分が強くなってる実感があります。

 その中で気をつけなくちゃいけないのは、体が壊れないようにすること。そうなってしまったら元も子もないので。限界のリミッターを超えすぎると壊れてしまいますから。気をつけながら、いい意味で限界を超えられています」

 武尊は昨年、プライベートのジムを開設。取材やテレビ出演も忙しい中で「自分の好きなタイミングで、好きな時間に好きなだけ練習ができるのが大きいです」と言う。

 練習環境としては100%。だからこそ現段階で一番の“敵”はオーバーワークによる怪我だ。「燃えすぎてしまう」のである。その点で、所属するジム・KRESTの渡辺雅和代表の存在が助けになっているとも。

「雅和さんは誰よりも僕のことを分かってくれてるので。メンタル面も調整してくれるのがありがたいです」

【次ページ】 武尊が語る「自分の一番の武器」

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