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「あなたが部活をやめた理由」発表…5位はケガ、4位は補欠問題、ではトップ3は? 悲痛な声が明かした“部活の大問題”
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byNaoki Nishimura/AFLO
posted2022/04/26 11:00
Number Webでは、部活をやめた経験を持つ人を対象に、「あなたが部活をやめた理由」というテーマでアンケートを実施。その結果と体験談を発表します ※写真はイメージです。本文とは関係ありません
6位は経済的事情「家が貧しく野球用具を買うお金が…」
部費をはじめ、定期的な交換が必要になる道具・器具代や、大会やコンサート参加にともなう遠征費、ケガをした場合の治療費……部活を続けるための費用がかさみ、家庭の経済的理由からやめたというケースも少なくありません。
「高校入学して野球部に入ったが、家が貧しく野球用具を買うお金がなかったため。部活を辞めてバイトをした」(30歳・男性/高校1年生)
「母子家庭となり、遠征費用などの経済的負担が大きくなった」(54歳・男性/高校3年生)
「道具の再購入、ユニフォーム、遠征費など、そこまでして続けるべきか考えさせられた」(33歳・男性/高校1年生)
「当時、軟式野球部のマネージャーをしていました。軟式野球部は全国でも少ないため、遠征が多かったです。もちろん、向こうが遠征でこちらの学校に来ることも。その際の寝泊まりは学校内にある合宿所になるので、その準備はマネージャーが。また、遠征する場合は飲み物の準備等もマネージャーの仕事でした。それが毎週末ありました。平日は練習の準備を行ってました。学力はどんどん下がり、親も毎週末の遠征や練習での送り迎えがあり、金銭的にも厳しく、1学期で辞めることになりました」(30歳・女性/高校1年生)
「部活はお金がかかりすぎるし、保護者負担が…」
また、保護者の立場から部活の“大きすぎる負担”を訴える声も……。
「学校での部活は毎日16時~18時までですが自主練という名目で19時~21時まで夜練があり、田舎は公共の交通機関がなく帰宅手段は自家用車のみで毎日保護者が送迎しなければなりません。夜練は村民体育館や近隣市町村の体育館で行われ当番制で保護者が当直し、夜練の活動費は部費や保護者会費とは別に保護者負担。土日祝日は保護者が運転する車で片道1~2時間程度の遠征や交流試合をし、交通費や昼食代などは、部費や保護者会費とは別に保護者負担。
大小問わず大会の度に参加費や諸経費等を請求されるし、拘束時間が長く交通費だけでも家計を圧迫。かと言って子供の自転車通学は学校までの距離が遠すぎるし、18時以降夜間の自転車は学校で禁止されているので許可されず。部活はお金がかかりすぎるし保護者負担が大きすぎます。今年度から地元中学校も帰宅部が認可され、今春中学に入学した下の子はやりたい部活がないという事でしたので帰宅部にしてもらいました」(47歳・男性)