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「中学生でドラゲーにハマって…」“スターダムの超新星”天咲光由19歳が明かす「男子をマジ泣きさせた」意外な素顔とは《特別グラビア》 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2022/04/22 17:00

「中学生でドラゲーにハマって…」“スターダムの超新星”天咲光由19歳が明かす「男子をマジ泣きさせた」意外な素顔とは《特別グラビア》<Number Web> photograph by Essei Hara

今年3月にデビューしたばかりの新人レスラー・天咲光由。スターダムの今後を担う逸材として大きな期待を集めている

 信頼できる仲間とピッタリのリングネームを手に入れた天咲だが、まだ勝ち星はない。そう遠くない未来に手にするであろう初勝利は、彼女にとって特別なものになるはずだ。

「1勝目? 取れるときに取ります。いつも取りにいっています!」

「好きな俳優はエディ・レッドメイン」19歳の素顔

 趣味の話を振ると、天咲はふたたび目を輝かせた。

「映画が好きです。今は時間がなくてあまり見ていないんですけど、京都にいるときは、よくビデオ屋さんでパッケージを見て“ジャケ借り”していました。ネットの予告映像だと内容がわかり過ぎちゃうじゃないですか(笑)。好きな俳優はエディ・レッドメイン。映画によって役がガラッと変わるのがいいですね」

 加えて、意外な趣味を口にした。

「じつはバイオリンとギターを弾くんです。バイオリンは2歳半から始めました。ギターは父がずっと弾いていて、私は小学校のころに興味を持って弾き始めました。京都の家には三線(さんしん)があるので、実家に帰ったらそれも弾きます。母が沖縄出身で、小さいころから沖縄の踊りも習わされたりしていました。今にして思えば、音楽がすぐ近くにある家庭でしたね」

 とはいえ、職業として音楽をやろうとは思わなかったようだ。

「ただ、好きなだけ。親戚にはバイオリニストの方もいるんですが、それはごく一部の例外だから、『音楽では食べていけへん』って。今だからこそ気分転換で弾きますけど、バイオリンを習っている時はレッスンが嫌いでした。いつもイヤイヤして親に引きずられていましたね(笑)」

 食にはあまりこだわりがないそうだが、20歳になったら「最初に飲みたいお酒」があるという。

「沖縄の風習で、子供が生まれた時のお祝いに泡盛の瓶(かめ)を作って20年間保存しておいて、20歳になったら飲むんです。実家にも私のものがあって、今度ちょうど京都で試合があるので、それを東京に持ち帰って4月25日になった瞬間に飲んでみようと思います」

負けん気の強さで「男子をマジ泣きさせた」ことも

 インタビュー中、何かを思い出したように天咲は「あっ」と声をあげた。

「特技があります! ビールの空き瓶を10本同時に持てるんです。ウェイトレスのアルバイトをしていたんですけど、親指と人差し指の間に2本挟むのがコツです」

 華奢な体つきからは想像できない握力だが、これには理由があるという。

「小学校4年生の時、野球部に女子1人で入っていて、グローブを開いたり閉じたりしてボールを掴む練習を繰り返しさせられたんです(笑)。周りは男の子ばかりで、私は軽くいじめられていました。『なんで女なのに野球やってんだよ!』って。その仕返しに、守備練習でノックを待っているときにその子の足を後ろから蹴ってやった。その子はマジ泣きしてましたけど、女の子に泣かされたとは恥ずかしくて言えないんです(笑)。あっちも砂をかけてきたので、おあいこですよね?」

【次ページ】 京都のKBSホールに凱旋「地元すぎて違和感(苦笑)」

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