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KAIRIの鼓膜が破れ、スターライト・キッドも流血…「痛みがうれしいね」スターダム“両国国技館の激闘”で2人は何を伝え合ったのか? 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2022/04/02 17:01

KAIRIの鼓膜が破れ、スターライト・キッドも流血…「痛みがうれしいね」スターダム“両国国技館の激闘”で2人は何を伝え合ったのか?<Number Web> photograph by Essei Hara

WWEとの契約を終え、約5年ぶりにスターダムのマットに帰還したKAIRI。スターライト・キッドとのシングルマッチで鮮烈な印象を残した

「耳がよく聞こえないんです。キッドのエルボー重たかったね。思っていた以上に一つ一つの技に重みがあったし、気合も入っていた。試合をして火がついた。前のキッドとは別人だったね」

キッドの覆面の内側にも血が…

 KAIRIはスターダムを映像や会場で見ていたが、キッドと戦うことでその成長を実感した。

「途中、腕を狙われて、得意のエルボーなどの攻撃に持っていけなかった。ちょっと、私の油断だった。ここまで腕やられると思っていなかった。これじゃあね、完全決着つけたいね。キッドは強くなったと思う。私も課題が見つかった。やるなあ」

 KAIRIはキッドを称えた。だが、試合中、キッドの覆面の内側にも血が流れていた。互いにハードなものをぶつけ合った結果だ。

「変だけど、うれしかった。痛みがうれしいね。プロレスしている実感って、痛みを感じているとき、その痛みに立ち向かうときだと思うので。課題が見つかったけれど、改めて、プロレスって楽しい。全部の試合がうまくいくわけじゃないから、プロレスは何年たっても、上を目指して追求していかなくちゃいけないな」(KAIRI)

 WWEとの契約は1月に終わったが、実戦からは約2年離れていた。だが、試合がなかったぶん、体のコンディションはよかった。この両国の2日間に合わせて、しっかりと調整していた。久しぶりの試合には見えなかった。

「次はもっと強くなって帰ってきたい。2日間試合をして、プロレスは楽しい。プロレスラーになってよかったなあ」

 KAIRIは戦える喜びを改めて噛みしめていた。

「大きな会場で試合できてうれしい。拍手もらって、みんなに感謝の気持ちでいっぱい」

【次ページ】 「KAIRIを超える“白いベルトの象徴”になってやる」

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