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[コーチ&女房役も驚く]投手・大谷の“2つの顔”
posted2022/03/31 07:05
(上)「目に見えてデカくなった」とワイズ投手コーチは目を丸くした(下)捕手のスタッシも大谷の順調な調整ぶりに太鼓判
text by

笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Nanae Suzuki/Yukihito Taguchi
この春、投手・大谷翔平の評判がすこぶるいい。何がいいのか。マット・ワイズ投手コーチは言った。
「絶好調だね。私の立場にとっては、ありがたい、本当にありがたいことだ。彼はいつもハードにトレーニングをする選手だが、このオフはどれだけのトレーニングを積んできたのだろうか。そんな想像をしてしまうくらい、彼の状態はいい。昨年のこの時期よりもずっといい。トレーニングがうまく進んだことで身体が強くなり、バランスも素晴らしい。昨年より一歩進んだ身体になっている。今季を迎えるにあたり、これほど頼もしいことはない」
ベタ褒めは、ワイズ投手コーチだけではなかった。バッテリーを組む捕手陣も口を揃え、昨季以上の状態を感じ取っていた。ブルペンで球を受けた38歳のベテラン捕手、カート・スズキは目を輝かせていた。
「軽く投げても球に鋭さが増していると感じる。昨年のキャンプは、段階を踏みながら、状態を上げていく感じだったが、今年は違う次元にいる。昨年の比ではない。先を行っている。本当に気持ち良さそうに投げているよ。今季は昨年よりもっといい投球をするだろう。特にいいのが直球だ。彼の直球はまっすぐではないんだ。少しカット気味に動く。コースによっていろんな動き方をするんだ。受けていてこれほどに楽しい投手はいないよ」
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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