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[強敵打者の意気込みは?]HRキングを争う、巨砲たちの破壊力
posted2022/03/31 07:07
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph by
Getty Images
昨季終盤、三つ巴のサバイバルレースを繰り広げた本塁打王争い。今季、大谷の前に立ちはだかるア・リーグのライバルは誰なのか? 同数で王座を分け合ったゲレーロJr.とペレスはもちろんのこと、ヤンキースの大砲コンビか、はたまた意外な伏兵が現われるのか。最もマークすべき6人のスラッガーとその近況をレポートする。
日本人初の本塁打キングを目指すエンゼルス大谷翔平が豊かな才能に恵まれているとしても、目の前に立ちはだかる強力なライバルたちとの熾烈な争いを制しない限り、初タイトルには届かない。
昨シーズン48本塁打を放ち、わずか22歳(当時)の若さで本塁打王を獲得したウラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)が、今シーズンも最有力候補であることは言うまでもない。通算449本塁打を放ち、殿堂入りした父ゲレーロSr.譲りのパワーだけでない。昨季は打率3割1分1厘、111打点と、広角に打ち分ける柔軟性と勝負強さを兼ね備えており、現在のメジャーで「三冠王に最も近い男」と言われる。
昨年のオールスターで本塁打を放ち、MVPを獲得したように、大舞台でスポットライトを浴びるスター性も魅力十分で、メジャー4年目で50本塁打をクリアする可能性はかなり高い。
今シーズンのブルージェイズは、破壊力抜群の打撃陣に加え、先発投手陣には、昨季14勝を挙げたケビン・ガウスマン(前ジャイアンツ)、オールスターに選出された菊池雄星(前マリナーズ)が加わるなど、ア・リーグ東地区の優勝候補に挙げられており、ゲレーロJr.のモチベーションも高い。