ジュリアは朱里との関係をこう表現した。

「あんなにいい人いないよ。なかなか出会えないと思う。本当に『こんな人いるのか？』と疑いたくなるくらい、みんなに優しいのが朱里の性格。努力家で、心が強くて……。だから、リスペクトの気持ちは大きい。朱里が横にいてくれたから、私も成長できた。感謝もある。ただ、誰に対しても優しすぎるが故に、『なんで？』って思うこともある。多分これが嫉妬かもね、私以外の奴にも優しいってことかな（笑）。朱里も朱里でジュリアに依存している部分もあったと思う。2人でいるとバランスがいい。でもそれと同時に、2人とも根本はシングルプレイヤーなんです。人と組むより、1人で闘う方がプレイスタイルには合ってる」

昨年9月5日、ジュリアと朱里の「アリカバ」は新日本プロレスの西武ドーム大会に登場

　朱里戦はジュリアにとって特別なものになるだろう。

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「激しい試合になるのは間違いない。目をそむけたくなるような試合になるかもしれない。それくらいの覚悟で臨みますよ。互いに手の内は知り尽くしているから、いつもとは違う作戦で来るんじゃないかな。もしかしたら、逆に全くかみ合わないものになるかもしれない。互いの今後がかかっているので。『一度ここではっきりさせたい』と私も朱里も考えている。どっちが勝っても負けても、それは変わらないこと」

3月13日、前哨戦で激しくぶつかり合ったジュリアと朱里

　朱里に勝つことができれば、翌27日には岩谷麻優が相手になる。

「これまで岩谷とは1勝1敗2引き分け。勝敗は互角。でも、勝っても負けても、岩谷に目が行くんだよな（笑）。彼女の輝きが強すぎて、いつでも岩谷ワールドになってしまう。これに嫉妬しないレスラーっているの？」

　岩谷の持つ不思議な光、強い輝きに、ジュリアは脅威を感じるのだろう。

「計算でやっているのか、自然体なのかはわからないけれど……。私はじっくり考える方なので、岩谷のナチュラルな輝きには悔しさを覚えるし、単純にすげえなぁって思う。そんな岩谷を悔しがらせてやるには、タイトルマッチで勝つしかない。それはひとつの目標」

なぜ「5人で完成していた」DDMの増員に踏み切ったのか

　今年になってDDMの新しいメンバーとして、テクラ、MIRAI、桜井まいが加わった。

「DDMは3人で始めた。それにひめかが入って、ハイスピード枠になつぽいが加わって5人そろった時、完成したと思った。絵面も良くて、戦隊もののヒーローみたいで。でも、良くも悪くも同じメンバーでやっていると、どうしても慣れてきてしまう部分があるんだよね。ユニット外にも内にも、テクラとMIRAIの存在は刺激になると思った」

新メンバーが加わり、8人という大所帯になったドンナ・デル・モンド（DDM）

　ジュリアのアクションを否定する声も上がっている。

「作戦と言えば作戦なんだけど、それには理由があって。『ただ人数を増やしているだけ』とか、『8人も揃えて守りに入っている』なんて意見もあるけど、実は真逆なんだよ」

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