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甲子園の風BACK NUMBER
父は甲子園28勝の名将…センバツ最年少・浦和学院監督(31)が見直した“野球界のあたりまえ”「朝練より睡眠時間を優先」
text by
樫本ゆきYuki Kashimoto
photograph byL)KYODO、R)Yuki Kashimoto
posted2022/03/18 06:00
父・森士氏からバトンを受け継ぎ、センバツ初采配を振る森大監督。監督&部長がともに31歳コンビという浦和学院は開幕戦でどんな野球を見せるのか?
「指導方針は自律です。前監督は規律の割合が多めでしたが、規律を守りつつ、考える力を伸ばします。毎日やっていた朝練を週3日以内にし、睡眠時間の確保に努めました。野球でパンパンだった心と頭に余裕ができて、練習の集中力が高まりました。睡眠のお陰か、11月から約1カ月半で選手の身長が平均1.5㎝伸びたり、主力の金田優太は体重が7キロ増えました。タイムマネジメントも変えて、自主練を増やし、年末年始は休みを8日間取りました。今までの浦学では考えられない、史上最長の長さです」
父が“織田信長タイプ”なら、息子は…?
結果はどう出るのかわからない、と前置きしながら、若いスタッフが選手と一緒に浦学野球を再構築している。「結果が出なかったら、また考えます」。柔軟に対応する心づもりだ。
柔軟と言えばもう一つ。「監督1年生」の特権を生かし、全国の名将たちの「ふところ」にもどんどん入っていくつもりでいると言う。甲子園前に大阪桐蔭・西谷浩一監督にショートメールを送り、返事をもらったことも明かした。
「西谷さん、東海大菅生の若林(弘泰)さんなど、激戦区で視野を広く持って結果を出している監督さんのお話は、とても勉強になります。練習試合をお願いしたり、真似できるところはどんどん取り入れていきたいです」
若き新政権で挑むセンバツ。父が織田信長なら、自分は? その問いに屈託のない笑顔で言った。
「僕は豊臣秀吉タイプを目指します。織田信長(前監督)が築いた基盤を生かし、庶民の色で、天下取りを目指します」(つづく)