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格闘技PRESSBACK NUMBER
「母親には大反対されました」 現役看護師の元空手世界王者・長野じゅりあ26歳はなぜプロレスラーに?《特別フォトインタビュー》
text by
原田イチボIchibo Harada
photograph byKiichi Matsumoto
posted2022/03/18 17:00
現役看護師として勤務しながら、東京女子プロレス両国国技館大会でデビューする長野じゅりあ
「空手の元世界チャンピオンとして、勝つ」
――デビューに向けて、ついにコスチュームも発表されましたね。
長野 自分でデザインのラフを出したんですが、空手着の襟と黒帯みたいなテイストをどうしても入れたくて、あとは和柄も加えました。
――デビュー戦でタッグを組む宮本もか選手の印象は?
長野 すごく優しくて、いつもニコニコ私の話を聞いてくれて、お姉さんみたいな人です。
――もかさんは22歳(※3月18日で23歳に)なので、26歳の長野さんより実は年下なんですよね。
長野 そうだったんだ(笑)! でも本当に優しくて、大和撫子って感じです。
――もかさんは松涛館流の初段。伝統派空手タッグですね。
長野 空手らしさを全力で出せたらいいなと思っています。蹴り技とかを連携したいですね。
――団体のエースである山下実優選手も空手がルーツのプロレスラーですよね。
長野 山下さんとは流派が違うので、戦い方も違うと思うのですが、あの蹴りは食らってみたいです。「なるほど。こういうふうに響く痛みなのか」って分析してみたい!
――東京女子プロレスの選手たちはどんな印象ですか?
長野 なんとなく女子プロレスラーの方って怖そうなイメージがあったので、「あとで裏来いよ」みたいに言われないか怯えていたんですが(笑)、実際は皆さんとても優しいです。試合ではバチバチにやりあっても、みんながひとつの目的に向かって走っている感じがすごくいいなと感じています。
――デビュー戦への意気込みを教えてください。
長野 空手出身のプロレスラーはたくさんいますが、ずいぶん昔の話とはいえ形の元世界チャンピオンを背負っている選手はそうそういないので、誰も観たことのないような試合をしたいです。そして、もちろん勝つ!
《後編へ続く》