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なぜ久保建英が“幻のアシスト”直後、代理監督と言い合いに? レアル戦前に好調だがマジョルカは…〈撮影者の視点〉
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2022/03/10 17:00
セルタ戦での久保建英。“幻のアシスト”があるなど、レアル・マドリー戦を前に調子は上がっているようだ
最後の失点に久保はベンチから立ち上がれなかった
そして67分、マジョルカは一気に3枚替え。久保は、イ・ガンインと交代となりました。このままセルタ優位で試合は終わると思われましたが、終了間際VARによりムリキのシュートがDFの腕に当たっていたことが認められPKを獲得。アップ中のセルタの選手は、TVクルーの機材で確認していました。またマジョルカベンチでは祈るような姿の選手が見られました。
キッカーはサルバ・セビージャ、落ち着いてゴールを決めて3-3.終了間際に再々度追いつきました。この判定で2度目のイエローを受け、ウーゴ・マジョが退場になったこともあり、劣勢の中なんとか勝ち点を獲得できたかと安心したのもつかの間、アディショナルタイム97分に、PKを与えて3-4。またしてもリードを許し、試合終了を迎えました。
ロスタイムの勝ち越しゴールに喜ぶセルタのメンバーとは対照的に、久保はしばらくベンチから立ち上がることができませんでした。すでに引き上げた他のメンバーから遅れ、ロッカーに戻ってゆきました。
次節はホームでのレアル・マドリー戦になります。厳しい戦いが予想されますが、残留に向けて負けられない試合になります。
撮影前に時間が少しあったので、ビーゴの町を少し散策しました。スペイン北西部サンティアゴ・デ・コンポステーラ空港より、バスや電車を2時間ほど乗り継ぎたどり着いたガリシア州ビーゴは、スペイン最大の漁港がある港町です。
約1年前、セルタ対ヘタフェ戦撮影のために訪れた際は、観光客も戻っておらず、有名な牡蠣小屋なども閉店していましたが、今回は牡蠣小屋も開いていたため、試食できました。まだ観光客は少なかったですが、町に活気が戻っているように感じることができました。