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なぜ久保建英が“幻のアシスト”直後、代理監督と言い合いに? レアル戦前に好調だがマジョルカは…〈撮影者の視点〉
posted2022/03/10 17:00
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
スペインを中心にヨーロッパ各国でフットボールの撮影をする日本人フォトグラファー中島大介氏。先週末にプレーした久保建英について、現場の空気を臨場感たっぷりにお届けする(外部サイトでご覧の方は関連記事などの「新着写真」からプレー写真をご覧になれます)。
試合前、いつもは縦関係のマフェオとパス交換するが
3月6日、リーガ27節、セルタ・デ・ビーゴ対マジョルカの試合を撮影しました。
マジョルカは3連敗と調子を落とし、前節から中3日と、日程的にも厳しい戦いが続きます。また次節にはレアル・マドリー戦が待つだけに、なんとか勝ち点を持ち帰りたい試合でした。
ビーゴのホームスタジアム、バライドスは、現在改修工事が行われており、外観からは、新築された部分と元の部分が継ぎ接ぎのようになっているのを目にすることができます。また、内部にも取り壊される元ゴール裏部分が遺跡のように残っており、印字された座席番号がノスタルジーを誘います。
キックオフは18時30分。日没前の陽が長い影をピッチに作っていました。また選手入場口と客席がかなり近いため、両チーム入場の際には、子供達がマジョルカの選手にも手を差し伸べて、久保もそれに応えていました。
連戦の影響もあってか、前節より3枚のメンバーの変更が行われました。怪我から復帰のババ、冬の移籍市場で加入したゴンザレスは初先発。そのゴンザレスとポジションが同じ右サイドバックのマフェオも先発のため、どのようなフォーメーションなのか、久保のポジションなど気になる先発発表となりました。
アップの段階で、通常はマフェオとペアを組む久保ですが、この試合ではムリキとパス交換などペアを組んでいました。
ツートップの一角だったので、いつもと違う撮影アングル
久保はツートップの一角としてポジションを取りました。そのため、ディフェンス時には相手GKやCBにプレスをかけるシーンが多くなり、いつもと違った写真の出来になりました。また、序盤には久保が左サイドを抜け出しクロスを上げるシーンがありましたが、激しいタックルでカットされました。
そこから得たCKの際には、普段あまり見せないようなポジション取りをしていました。フォーメーションの変更を含めて、この試合に向けて特別な対策をしてきていたことが分かりました。