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「本当に俺らが甲子園に出ていいのか?」“初めての21世紀枠”に選ばれた安積高校の困惑と発奮「灯火を消すような試合はできない」 

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photograph bySankei Shimbun

posted2022/03/19 06:00

「本当に俺らが甲子園に出ていいのか?」“初めての21世紀枠”に選ばれた安積高校の困惑と発奮「灯火を消すような試合はできない」<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

2001年の第73回選抜高等学校野球大会。開会式で行進する安積高校ナイン

「恥ずかしくない試合はできたかな…」

 いざ試合が始まると夢中に戦うだけだったというが、心に残っている瞬間がある。

「試合前、応援する人全員で『うぉーす!』と叫ぶ儀式があるのですが、それが地鳴りのように響き、感激で鳥肌が立ちました。これだけの人が甲子園出場を待っていたんだ、と」

 初戦で金沢高と対戦し、1対5で敗れた。その1点は佐藤さんの犠飛によるものだった。

「甲子園で打点をあげたのは僕だけなので、後輩から“打点王”と名付けられました(笑)。投手の松山(宗太郎)も踏ん張って、恥ずかしくない試合はできたかな……」

 以降16年、21世紀枠の火は灯り続けている。

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