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オリンピックPRESSBACK NUMBER
銀メダリスト梶原悠未(24歳)は“パリで金メダル”と“筑波大の教授”を目指す…「夢は何? 目標は? が家族の日常会話でした」
posted2022/02/18 17:01
text by
樫本ゆきYuki Kashimoto
photograph by
KYODO
東京五輪、自転車・女子オムニアム(全4種目を行う自転車トラックレース複合競技)の銀メダリストで、筑波大学大学院ではレース戦術を研究する梶原悠未(24=筑波大大学院)。インタビュー後編は、文武両道の礎となった母・有里さんとの思い出について。(全2回の後編/前編へ)
「オリンピックやってたのに論文終わったの?」
――東京五輪の夏から半年。現在はどのような生活を送っているのでしょうか?
梶原 1月に筑波大学の修士論文の提出と発表を終えて、今は英語の勉強をしています。英語は大学院の博士課程に入学するために必要ですし、2月末からスイスに拠点を移して活動するのでそのためでもあります。
――驚きました。ずっと勉強をされていたんですね。
梶原 オリンピックが終わった後すぐに大学の中間発表があったので、朝7時から深夜まで勉強をして、発表に備えていました。先月に論文を提出したとき、友だちから「え、修士論文書けたの? オリンピックをやっていたのに終わったの?」と驚かれました(笑)。
――普段、勉強や論文はどこでやるタイプですか? 参考に教えてください。
梶原 ずっと家でやるタイプです。ダブルタスクのほうが集中できるので。授業がオンラインになった際は、リアルタイムの授業を受けながら同時にオンデマンドの授業も見て、さらにほかの課題も作成していました。評価はオールAをいただけたので、しっかり頭に入ってきていたと思います。20年3月に東京五輪の開催延期が決まったときも、4月に大学院に入学し、オンライン授業を受けながら半年間ですべての単位を取りました。1日12~15時間は勉強。トレーニング時間は1時間以内という短期集中型ですね。20年の4~12月はすごく勉強していました。
――これまで「文武両道」と言われてきた梶原選手ですが、この言葉についてご自身はどう思いますか?