「もうダメかも」阪神・糸井嘉男がオフに抱いた不安とは？ 今年で41歳になる“超人”が開幕スタメンにこだわる理由

「開幕スタメンを目指す。その為にキャンプはハイペースで初日からアピールします」

　プロ入り19年目、今年で41歳を迎える糸井嘉男の春季キャンプの仕上がりが非常に早い。年齢を感じさせない、しなやかな動きを見せている。

　侍ジャパン栗山英樹監督をはじめ阪神のキャンプを訪れたプロ野球関係者が糸井の鍛え上げられた身体と躍動感に舌を巻く。

「使いこなさないと。使い切らないと。この身体をね。去年は全く使えていませんでしたからね。ベンチにいてはダメ。若手との競争の中で圧倒的に存在感をしめさないとダメ。開幕戦のスタメンオーダーに並ぶことにこだわってキャンプに行きます」（糸井）

　“超人”と呼ばれてきた糸井だが、30代では膝の痛みに苦しんできた。だが、懸命なリハビリと徹底的なトレーニングによって改善。

「走れる、動ける、まだやれる」

　そんな強い思いで、投手、野手を含めた虎の最年長選手として現役にこだわり続けている。

「来季の契約は難しいんちゃうかな」

　プレーすることへの情熱が日々高まる中、昨季は、シーズンの後半、そしてオフに入ってからずっと“不安”と闘ってきたという。

「来季の契約は難しいんちゃうかなと。もう40歳。もうダメかも。ホンマに厳しいかもと思うこともありました。不安でした、やっぱり。12月半ばに来季の契約が決まった時、ホッとしました」

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