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エース高木美帆、初陣6位のウラに「氷に対して迷った部分があるかも」…本命1500mでメダル獲得のカギは?《高木&佐藤が語った“氷の変化”》
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2022/02/06 11:03
スピードスケート3000mで6位に終わった高木美帆。7日の本命1500mに向けて、何を修正するべきか
3000mではあと一歩、力が及ばず…
09年の選考会では1000mでも3位、1500mは優勝。バンクーバー五輪代表に選ばれると「シーズン前までオリンピックのことは考えていませんでした」とハキハキと話していた姿が印象的だった。
ただ、バンクーバー五輪では3000mの出場メンバーには選ばれなかった。続く14年ソチ五輪は代表落ち。ワールドカップ優勝を経験して挑んだ18年平昌五輪は、あわよくば表彰台と自らも期待していたが5位。五輪本番に合わせてくる欧米勢の前に、あと一歩、力が足りなかった。
それから4年。実力はついてきていたが、「自分の立ち位置はベストを出し切らないと上まで行けないところにいると思っている」と慎重だった。6位という結果は不本意だろうが、「迷いが出た」のなら、表彰台に届かなかったことは仕方ないと割り切って考えるしかないだろう。
中一日で本命の1500mへ
まだ競技初日である。女子3000mはスピードスケートの全種目の中で最初に行われる種目だったため、手探りの部分が大きかったのも、割り引いて考えたいところだ。悔しく感じるのは、自分に期待できるというところまで高められていた証左でもある。
平昌で銀メダルを獲得した、勝負の女子1500mは7日に行われる。
「(3000mで)リンクの状態を感じたところもあるので、次はもっとイメージしやすくなるかなと思っている。1500に向けて、どのようにレースを組み立て行ったら良いのかは、3000以上にイメージしやすいと思っている」
中一日で迎える本命の種目に全力を尽くすのが今やるべきこと。美帆スマイルをみんなが待っている。
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