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宇野昌磨、坂本花織らは“北京入り初練習”で何を語った?…日本フィギュア勢が大絶賛「競技人生で一番、氷の質が良い」
posted2022/02/03 17:03
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
2月2日、北京首都国際空港にフィギュアスケートの宇野昌磨、鍵山優真、坂本花織、樋口新葉が到着した。先に入国していたペアの三浦璃来・木原龍一、アイスダンスの小松原美里・尊に続いての到着だ。
各選手とも、到着翌日の3日には試合会場での練習に参加している。
宇野昌磨)コーチ不在でも「調子もだいぶ上がりました」
宇野は、昨年12月末の全日本選手権後を振り返りながら、語った。
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「(1月4日の)名古屋フェスティバルの前日に練習を再開して、名古屋フェスティバルが終わってから結構、自分でも焦り気味に追い込んで練習を再開しましたけど、やはり完治はしていないみたいで」
完治していない、というのは全日本選手権前に負傷した右足首のことだ。
「足の状態を見ながら1週間前くらいから練習量を少し落とし、体の状態も整えながら。そうすると、身体の状態もだいぶ良くなりましたし、調子もだいぶ上がりました。(右足首の痛みは)大丈夫です」
コーチのステファン・ランビエールは北京に向かう直前の検査で陽性となり、到着が遅れることになった。
「選手が大会にかける思い、コーチが大会にかける思い、決して優劣があるとかじゃないと思います。選手が試合に出られないくらい、本人が悔しい気持ちがあると思うので、一刻も早くどうにか乗り越えて無事に来られることを願っています」
コーチの心中を思いやる言葉に、経験を重ねてきたスケーターならではの落ち着きがあった。
鍵山優真)「昨日来た時点で楽しい、の方が大きかった」
同じく練習を行なった鍵山にとっては、昨年のアジアンオープン以来2度目のリンクだ。
「そこまで緊張することはなくて、いつも通り過ごせたかなと思います」
練習ではオリンピックで新たに加えようと練習してきた4回転ループも試した。