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筒香嘉智が実現する「フィールド・オブ・ドリームス」。

posted2022/01/31 07:00

 
筒香嘉智が実現する「フィールド・オブ・ドリームス」。<Number Web> photograph by Hirofumi Kamaya

2020年1月、自身がかつて所属した少年野球チーム「堺ビッグボーイズ」を指導する筒香

text by

鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph by

Hirofumi Kamaya

「それを作れば彼はやって来る」

 1980年代の米・アイオワ州の田舎町を舞台にした映画「フィールド・オブ・ドリームス」は、ケビン・コスナー演ずる平凡な農夫のレイ・キンセラが、とうもろこし畑でこの奇妙な声を聞いて始まる。声に導かれてレイは畑を潰して野球場を建てる。すると言葉通りにそこにブラック・ソックス事件で球界追放となった“シューレス”ジョー・ジャクソンらと共に、レイが若い頃に亡くなった父・ジョンがマイナー選手だった若き日の姿で帰ってくる。

 コロナ禍の2021年には、MLBが映画を撮影した球場の横に8000人収容の観客席を設けた特設球場を作り、ニューヨーク・ヤンキースとシカゴ・ホワイトソックスの公式戦を開催。出場選手たちがとうもろこし畑から次々と姿を現すなど映画の世界観を見事に再現した演出が、野球ファンだけでなく映画ファンにも大きな感動を呼び起こしたのは記憶に新しいところだ。

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