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長谷部誠の若き日は「お子ちゃま」だったけど… 偉大なキャプテン+今もブンデスの主力として“心を整えた”理由〈祝38歳〉
posted2022/01/18 11:02
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Asami Enomoto/JMPA
<名言1>
今振り返れば、20代の頃の自分は「お子ちゃまだったな」という感覚があります。
(長谷部誠/Number971号 2019年1月31日発売)
◇解説◇
今では「キャプテン」という肩書が日本で最もふさわしいアスリートとなった長谷部。しかし、藤枝東高校から浦和レッズに加入した当時は、セルフィッシュなタイプだったという。ただしその我の強さが、2004年のJ1セカンドステージ第3節、ジュビロ磐田戦の試合終了直前、ロングドリブルからの鮮烈なファインゴールを生み出してもいるのだが。
冒頭の「お子ちゃま」とは、その当時を振り返っての一言だ。
「僕の場合はサッカーを通して様々なことを経験してきたぶん、年を重ねるごとにより人生が楽しくなって、充実した気持ちになれているのかもしれない」
このように語る長谷部は、浦和にとって悲願のJ1制覇、日本のクラブとして史上初となるACL制覇を経験するなど、クラブの黄金期を支える1人となった。またチームの和を考えるようになり、日本代表の主将として長年にわたって存在感を発揮した。
そしてキャプテンシーだけでなく、プレーヤーとしての息の長さも驚異的だ。フランクフルトに所属し、2018-19シーズンには『キッカー』誌が選ぶブンデスリーガ前半戦CB部門1位に輝くなど、サッカー選手としての円熟期を過ごし続けている。
マガト監督から受けた「サッカー観の影響」とは
<名言2>
これまで自分の中では、「将来監督になったら、こうやろう」というイメージがあったんですが、また別のやり方もあるんだということがわかった。そういう意味で、マガト監督のサッカー観には影響を受けました。
(長谷部誠/Number730号 2009年6月4日発売)
◇解説◇
ヴォルフスブルクでレギュラーの座を掴み、そして岡田ジャパンのホープとして日本代表に定着したころの発言だ。
「今の代表は自分より上の年代の人が多いし、自分の年代や下の年代はまだまだ少ない。でも、自分がチームを引っ張っていくぐらいの気持ちを持たなければならないと思っています」