日本代表の欧州遠征で行われた3試合のうち、ワーナーがメンバー入りしたのは1試合、出場した時間は4分間。しかし、それ以上に価値のある時間だったという。

「学びのたくさんあるツアーでした。自分にとっていい経験をたくさん積めた。トップレベルの試合のインテンシティ（強度）の高さを学べたのは大きいと思います」

　国内での試合経験も積んだ。遠征前には釜石シーウェイブスと、帰国後の隔離期間を経てチームに合流してからは横浜キヤノンイーグルス、東京サントリーサンゴリアス、そしてこの日の埼玉ワイルドナイツとの試合に出場した。

「これで4試合。このレベルを経験することで成長できたと思います。1月に花園でやっていた頃からの1年間で成長できた」とワーナーは言った。

「きょうは何回か、いいタックルができた。自分はこのレベルでも体が大きい方だと思うし、そこを生かしたい。相手も自分のことを強い選手だと思って向かってくるから、それでいいかな、と思います。自分はタックルが好きなので、コンタクトプレーは楽しいです」

日本代表CTBディラン・ライリーの突進を止めるワーナー　©Nobuhiko Otomo

　ボールを持つ機会は少なかったが、存在感は光っていた。ラインアウトではリフターとして周りのジャンパーを高く掲げ、ボール獲得を支えた。スクラムでは長い腕でフロントローを固め、124kgのウエイトで強く押した。そこに19歳がいることに違和感はまったくない。今年の春まで高校生だったとは思えないたくましさだ。

　このレベルでプレーしていく自信はつかめたか？　との問いには「つかめました」と即答した。その先には、日本代表も見据えているのか。

「自分はまだリーグワンでは1試合も出ていないので、まずブレイブルーパスで試合に出ることが今の目標です。シーズンに向けて体重を落とさずキープして、ウエイトトレーニングをもっとやって体を大きくしたい」

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