控えめというか、現実的に感じるがそれもまた違うのだという。

「現実的というのでもないですし、かといって“挑戦！”と言うタイプでもないですしね。自分を過小評価しておきたいというか、ネガティブになりたくないんで。気持ちが弱いといえばそれが全てかもしれないですね」

　自分に対して期待しすぎることで、それが叶わなかった時にがっかりしたくない。

　とはいえ、だ。目の前にあるのは天皇杯決勝。ここで大分を倒して優勝すればACLの出場権を獲得することができる。

「タイトルを取ることがチームに何をもたらすのかと言うことはみんながわかっていると思います。準優勝と優勝は違いますし、準優勝ではだれも評価してくれない。目に見える結果を出したいです」

　2021年最後の一戦であり、目標への第一歩を踏み出すべく、酒井は狙いを定めている。

12月19日、ACL出場に向けて天皇杯決勝が待っている　©Getty Images

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