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《70歳》長州力「かませ犬発言」前はどんな存在だった? ブレイク前夜の下積み時代、当時の小学生がマネした“七三ヘア”
text by
高木圭介Keisuke Takagi
photograph by Yukio Hiraku/AFLO
posted2021/12/03 11:01
今やお茶の間で人気者になっている長州力。1982年10月8日の「かませ犬」発言で一躍スター選手にのしあがった
長州はデビュー戦(74年8月8日=東京・日大講堂)から、かませ犬発言を機にスター選手となるまでに8年2カ月を要した。同じくミュンヘン五輪を経て全日本プロレスに「就職」したジャンボ鶴田さんのデビュー時からの華やかな活躍と比較されつつ、長きにわたる雌伏の時を経ての大爆発だった。そして師匠・猪木に次ぐカリスマ性を手にしていった。
プロレスに限ったことではないが、こうした「溜めの時間」こそが、大きな起爆剤となる。
余談となるが、オールドファンからすると、突如パッとスター選手になった印象を抱きがちなオカダ・カズチカ(新日本プロレス)も、デビュー戦(2004年8月29日=メキシコ)から、棚橋弘至を破りIWGP王座奪取を果たし、レインメーカーショックを起こした日(2012年2月12日=大阪)まで、長州とほぼ同じ、約7年半もの月日を要している。