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《ジャパンC》日本競馬史上3歳のジャングルポケットだけが遂げた偉業… 伝説となった「01年JC」を振り返る ルドルフでも3着だった 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byKyodo News

posted2021/11/28 06:00

《ジャパンC》日本競馬史上3歳のジャングルポケットだけが遂げた偉業… 伝説となった「01年JC」を振り返る ルドルフでも3着だった<Number Web> photograph by Kyodo News

ジャングルポケットはジャパンカップで1番人気のテイエムオペラオーを追い上げ、わずかな差で先着した

連敗後のジャパンカップではオペラオーが1番人気

 8月の札幌記念で3着、菊花賞でマンハッタンカフェの4着と連敗したのち、短期免許で来日していたフランスのオリビエ・ペリエを新たな鞍上に迎え、11月25日の第21回ジャパンカップに出走した。

 1番人気は、前年、天皇賞・春、宝塚記念、天皇賞・秋、ジャパンカップ、有馬記念と古馬の中・長距離GIを全勝し、この年の天皇賞・春で当時の最多タイ記録となるJRA・GI7勝をマークしていたテイエムオペラオー。2番人気がジャングルポケットで、3番人気はこの年の宝塚記念で初めてオペラオーを破ったメイショウドトウ、4番人気は次走の香港ヴァーズを制するステイゴールドだった。

 他馬とほぼ横並びのスタートを切ったジャングルポケットは、道中、中団のやや後ろに待機した。テイエムオペラオーの2、3馬身後ろという、マークするには絶好の位置だ。

 向正面で、緩い流れを嫌って四位洋文のトゥザヴィクトリーが外から一気に進出してもジャングルポケットは動かず、脚を溜めた。

 3コーナーでもペリエはまだ手綱を持ったまま。4コーナーで、テイエムオペラオーと、その外のステイゴールドが前との差を詰めると、連れてジャングルポケットも動き出し、直線に向いた。

ラスト100m地点でもまだオペラオーが先頭で…

 ラスト400m。テイエムオペラオーは楽な手応えで先頭に並びかけ、そのまま抜け出しをはかる。ステイゴールドも鞍上の武豊のゴーサインを受けて加速する。

 ペリエも馬銜を詰め、ステッキを右から左へと持ち替えて、ジャングルポケットを叱咤する。

 ラスト200m。先頭のテイエムオペラオーが2馬身ほど抜け出した。

 それをジャングルポケットが追いかける。少しずつ差を詰めるが、ラスト100m地点でもまだオペラオーが先頭だ。

 ジャングルポケットは外からオペラオーに並びかけ、1完歩ごとに3/4馬身、半馬身、首……と差を縮める。そしてゴールまで2、3完歩のところで横並びになり、最後の1完歩で首差かわし、先頭でフィニッシュした。

 勝ちタイムは2分23秒8。同じ舞台のダービーでの自身の勝ちタイムより3秒以上速かった。

【次ページ】 この勝利が“時代の変わり目”だった

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