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《ジャパンC》日本競馬史上3歳のジャングルポケットだけが遂げた偉業… 伝説となった「01年JC」を振り返る ルドルフでも3着だった
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKyodo News
posted2021/11/28 06:00
ジャングルポケットはジャパンカップで1番人気のテイエムオペラオーを追い上げ、わずかな差で先着した
この勝利が“時代の変わり目”だった
2着はテイエムオペラオー、3着はナリタトップロード、4着はステイゴールド、5着はメイショウドトウと、ジャパンカップ史上初めて日本馬が掲示板を独占した。当時はまだ外国馬の参戦が多く、この年は出走馬15頭中7頭が外国馬だった。日本馬は98年のエルコンドルパサーから4連勝となったが、翌年はファルブラヴとサラファンによる外国馬の1-2で決まるなど、まだまだ外国馬の強い時代だった。
それが、05年のアルカセットを最後に外国馬の勝利はなくなり、一昨年はついに外国馬の出走がゼロになった。
ジャングルポケットの勝ったあたりが、ちょうど時代の変わり目だった。
テイエムオペラオーら古馬が57kgの斤量を背負ったのに対し、3歳のジャングルポケットは55kgというアドバンテージもあったが、それを抜きにしても強かった。
この一戦で世代交代を印象づけ、同年の年度代表馬に選出された。
3歳時にジャパンカップに参戦したダービー馬は、シンボリルドルフから昨年のコントレイルまで13頭。2着はそのコントレイル、08年のディープスカイと17年のレイデオロ、3着はルドルフのほか、93年のウイニングチケット、98年のスペシャルウィークなど複数いるが、あえて繰り返す。勝ったのは、ジャングルポケットただ1頭である。
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