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「日本はW杯に出て当然」の認識は正しいのか… 恵まれすぎな《アジア4.5枠》と、本大会での“残酷なまでの各大陸の実績格差” 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byNaoya Sanuki

posted2021/11/11 17:03

「日本はW杯に出て当然」の認識は正しいのか… 恵まれすぎな《アジア4.5枠》と、本大会での“残酷なまでの各大陸の実績格差”<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

本大会で決勝T進出した南アフリカW杯予選はグループ2位での通過だった。ただこれは「4.5」というアジア枠の恩恵とも言える

過酷なアジア予選を勝ち抜いても、GS突破率は2割程度

 直近6大会におけるアジア・オセアニア代表のGS通算成績は、14勝19分42敗。GS突破率が22%で、1試合平均勝ち点は0.81。ちなみに、アフリカは18勝25分50敗。GS突破率は19%で、1試合平均勝ち点は0.85。GS突破率はアジア・オセアニアが、1試合当たりの勝ち点はアフリカがわずかに優っており、要するにこの両大陸が世界の後進地域ということになる。

 もし日本がW杯でベスト8以上の成績をあげて世界の強豪の仲間入りをしたいのであれば、アジア予選ではすべての試合を大差で勝ち、力の差を見せつけて悠々と突破するようでなければなるまい。

 引退した元日本代表選手が、よく「W杯アジア予選を勝ち抜くのは本当に大変なんですよ」と語る。それは事実なのだろうが、これは「日本の実力は、アフリカと並ぶ世界の最後進地域アジアでもボチボチなんですよ」と白状しているに等しい。

 選手の質としてはどうか。これについては「育成システム」も含めて――後日、検証してみたい。<続く>

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