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柴崎岳vs岡崎慎司が《ユニフォームを引っ張ってバチバチ》 撮影カメラマンが凍えそうな雨中で捉えた“熱いバトル”の瞬間
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2021/11/07 11:04
カルタヘナ岡崎慎司とレガネス柴崎岳。長年海外で戦う2人が、リーガ2部の舞台で激突した
岡崎vs柴崎の競り合いが何度も見られた
2トップの一角として出場した岡崎は裏への抜け出しなど、積極的にボールを受けに走ります。
レガネスとしては先制されたこともあり、柴崎もゴール前に走り込みますが、なかなか良いタイミングでボールが回ってこない時間帯もありました。
ポジションが右寄りの岡崎と左寄りの柴崎で噛み合い、この試合中は何度も競り合う姿が見られました。このシーンでは、プレスバックに来る岡崎をひらりと反転してかわすと、狙いすました見事なクロスを入れましたが、FWフアン・ムニョスがコントロールしきれませんでした。
一方でレガネスのプレースキックはほとんど柴崎が務めていました。コーナーキックに向かう姿も写真に収めることができました。
前半の中盤に入るとレガネスが攻勢を強めていく展開に。左サイドで柴崎、20番ハビ、17番エラソとつないだボールを右サイドからゴール前に走り込んだフェデ・ビコが押し込み、レガネスが同点に追いつきます。
ゴールを確認してガッツポーズの柴崎と、コアサポーターの前で歓喜するレガネスの選手たち。そこに柴崎も遅れて歓喜の輪に入ります。その後、左サイドでコンビを組むアルナイスと話し合う姿も。
岡崎にボールが入り、攻撃のスイッチを入れようとした瞬間に柴崎が走り寄ります。ルイス・ペレアとともに岡崎を潰しました。ただしレガネスの立場から見ると、現在の順位で格上のカルタヘナ相手にポゼッション、ゴールチャンスでも互角以上の戦いを見せていましたが、フォワードが決め切ることができない印象でした。
その後、DFの裏に抜け出した岡崎が見事なファーストタッチから、豪快なシュートでネットを揺らしましたが、オフサイド判定。岡崎もすぐさま線審の判定を確認して悔しそうな表情でしたが、実際はかなり微妙な判定だったため、VARにて確認が取られたものの、判定は変わらず。
その直後、サイドからのクロスを岡崎のプレスがDFのミスを誘発してオウンゴールと思われましたが、またもやオフサイドが取られました。
岡崎の精力的な動きがカルタヘナに勢いを与える中で、前半終盤には柴崎も前線で起点となってクロス、スルーパス、FKでチャンスを作っていました。