「プロレスで嫌な気持ちになったことは一度もない」

――最初は全員が先輩なわけですしね。

荒井　しかもすごく強そうに見えて、完全にビビっちゃいましたね。いつも私はおしゃべりなんですけど黙っちゃいました。だから、そのときは距離があるというよりも“知らない人同士”っていう感じでいたんですけど、気づいたら結構馴染ませてもらってます（笑）。今は東京女子の一員として、みんなと一緒に頑張りたいっていう気持ちがすごくありますね。

山下実優（左）と笑顔でポーズを決める荒井　提供：東京女子プロレス

――それは周りの先輩方も「東京女子をもっと大きくしたい」という考えが多いからでもありますか？

荒井　東京女子はそういう人の集まりですね。「自分！ 自分！」って言ってる人がホントにいなくて、プロレスに来て嫌な気持ちになったことが一度もないんです。ホントに幸せな環境で、恵まれていると思います。

――少なからず嫉妬が渦巻く世界かと勝手に想像してたんですが、そうではない、と（笑）。

荒井　ホントにないですね。愛しかないです（笑）。毎月、ひとつの興行をみんなで作り上げる感じなので、SKE48でやってきたことと似てるなって思うことが多いですね。

10.9大田区大会では「アジャさんをびっくりさせたい」

――10.9大田区総合体育館大会は、荒井選手が初めて出場する東京女子単独のビッグマッチですが、どんな気持ちですか？

荒井　初めての東京女子のビッグマッチなので、すごくわくわくしてます。緊張しすぎて動けなくなることが一番悔しいので、できるだけ平常心を保って頑張りたいですね。

――大田区ではタッグマッチで、なんとあのアジャコング選手と対戦するわけですよね（アジャコング&宮本もかvs渡辺未詩&荒井優希）。

荒井　東京女子の先輩以外と試合で対戦するのは初めてなので、想像もつかないんですけど、試練ですよね。「なにされるんだろう……？」みたいな（笑）。不安はありますけど、デビュー5カ月で、みんなが知ってるレジェンドであるアジャさんと試合を組んでもらえるって幸せなことだと思うし、すごい経験になると思うので。5カ月間積み重ねてきたものをすべてぶつけて、ファンの人はもちろん、アジャさんもビックリさせたいし、「コイツ、やるな」って思わせたいです。

【次ページ】　「リングに上がったときは、アイドルだと思わなくていいです！」