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三冠獲得・藤井聡太が次に狙う「竜王戦」の歴史… 羽生善治19歳、渡辺明20歳が頂点に昇り詰めるまで《優勝賞金4400万円》
text by
田丸昇Noboru Tamaru
photograph by日本将棋連盟
posted2021/09/14 17:20
史上最年少での三冠達成となった藤井聡太(19)。次に狙うタイトルは竜王戦だ
現行の34期の優勝賞金は4400万円
新棋戦の名称は、数多くの候補が上がったが、「竜は古来、中国では皇帝のシンボル」「将棋で竜は最強の駒」などの理由で、「竜王戦」に決まったという。
竜王戦の契約金は名人戦を上回り、将棋界の最高棋戦となった。連盟と棋士は、大きな経済効果を受けている。第1期竜王戦の優勝賞金は2600万円だった。現行の第34期は4400万円に増額されている。
竜王戦の最大の特徴は、実力のある若手棋士が台頭しやすいところだ。初挑戦して竜王位を獲得した棋士は、羽生九段、谷川九段、佐藤康光九段、藤井猛九段、森内九段、渡辺名人、糸谷哲郎八段、広瀬章人八段、豊島竜王と9人いる。
藤井三冠は、10人目の新竜王になるだろうか……。
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