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大谷翔平にエンゼルス監督、チームメイトが抱いた“畏敬の念”「野球史上最高の選手と一緒に戦っている」 大谷だけが持つ“特別な能力”とは?
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byNanae Suzuki
posted2021/09/09 17:05
バッターボックスで構える大谷翔平。HR数は単独トップの現在43本で、チームメイト、監督が語った衝撃とは…
大谷のナスティー・スプリットに「チームメイトで良かった」
37歳のベテラン捕手カート・スズキは大谷の投球を受けることは「とても楽しい」と言った。その一方で「大変」という言葉も連発した。
「捕手にとっても厄介だよ。あのナスティー・スプリット(えげつないスプリット)を捕るのは大変(笑)。もちろんサインを出しているのだから、来るのはわかっている。でも、大変だ。特に走者がいるときにワンバウンドすれば捕手泣かせ。動きもすごい。だから、打者が打つのは非常に難しい。間違いなく、私には打てない(笑)。チームメイトで良かった」
今ではすっかり当たり前と感じるような投打同時出場、そして打者として出場を続ける日々。ウォルシュはあらためて語る。
「彼がどれだけの才能を持ち、どれだけ努力をしているか、チームメイトはみんなわかっている。我々は今、『チームメイトのひとりがいいシーズンを過ごしているな』と思うようになってしまっているんだ。驚くべきこと、アンリアル(非現実的)なことが普通になってしまっている。15年、20年したら、きっとみんなこう思うだろう。『野球史上、最高の選手の最高のシーズンを俺は見たんだ。一緒に戦ったんだ』ってね」
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