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<発掘>キョロキョロするルーキー長嶋茂雄、バットを拾う川上哲治…63年前のTVドラマ(遊星王子)に「巨人vs阪神」のお宝映像が使われていた!

posted2021/09/03 06:00

 
<発掘>キョロキョロするルーキー長嶋茂雄、バットを拾う川上哲治…63年前のTVドラマ(遊星王子)に「巨人vs阪神」のお宝映像が使われていた!<Number Web> photograph by KYODO

写真は昭和33(1958)年、プロ1年目の長嶋茂雄の打撃フォーム。当時の巨人vs阪神の貴重映像がTVドラマに収録されていたとは驚きである

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高木圭介

高木圭介Keisuke Takagi

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 日本が世界に誇る「バカ映画の巨匠」河崎実監督の新作『遊星王子2021』が、8月27日より劇場公開中だ。

 前作へのオマージュ(?)やギャグ要素も満載な新作公開に合わせ、約30年前にVHSビデオで視聴したことのある旧作TVシリーズを観てみることにした。最近はAmazonプライムビデオの有料チャンネル「マイ☆ヒーロー」で気軽に全話を視聴できたりするので本当に便利な時代になったものだ。

 原典となるTVシリーズが日本テレビで放送スタートしたのは、63年前の昭和33年11月。巨人軍に長嶋茂雄が入団し、10月には早稲田実業高のエース・王貞治の巨人軍入団が発表、年末には芝に東京タワーがオープン、そんな年に放送されていた子ども向けTV番組だ。本放送で視聴されていた方は、もう70歳前後になられていることだろう。

 未見の方のために内容をざっくりと説明しておくと、宇宙からやってきた遊星王子が、地球上では「靴磨きのワクさん」となり、銀座や有楽町付近で靴磨きをしつつ、いざ事件が起きると遊星王子として悪人や宇宙人、海底人とまで戦うヒーロー物。

 同年2月に放送スタートした『月光仮面』(KRテレビ=現在のTBS)が国産TVヒーローの元祖ならば、水球帽を被ったような格好で顔は丸出しという遊星王子は宇宙からやってきたTVヒーローの元祖となる。制作は月光仮面と同じく宣弘社プロダクション。音楽は昨年(2020年)6月に亡くなった服部克久が担当している。

 遊星王子ことワクさんを演じたのは、のちに『アフタヌーンショー』(テレビ朝日)のリポーターや、『お昼の独占!女の60分』(テレビ朝日)の司会でおなじみの村上不二夫(当時は三村俊夫)。TVシリーズの人気から、翌昭和34年には東映にて、かなりデザインも格好良くなって映画化。その映画版で遊星王子ことワクさんを演じていたのが、新人時代の梅宮辰夫だった。

 およそスポーツとは関係ない遊星王子について延々と書いてしまったが、本題はここからだ。

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