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「俺は目に指を入れて…」クマと生身で対戦したマサ斎藤、藤原喜明らが味わった“恐怖体験”とは《プロレスラーvs熊》 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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photograph by(左)Getty Images、(右)AFLO

posted2021/09/02 11:01

「俺は目に指を入れて…」クマと生身で対戦したマサ斎藤、藤原喜明らが味わった“恐怖体験”とは《プロレスラーvs熊》<Number Web> photograph by (左)Getty Images、(右)AFLO

(左)グリズリー、(右)かつて熊と対戦経験のあるプロレスラーのマサ斎藤

藤原喜明「人間はクマには勝てません!」

 この大日本プロレスの一件以降、プロレス興行で人間vs.クマのアトラクションを行ったという例は聞かないが、おそらく最後にクマと闘ったレスラーといえば、藤原喜明だ。

 1990年代、藤原はそのコワモテのキャラクターで、バラエティタレントとしても成功。その流れで、テリー伊藤が演出を手掛けるTBSの『爆裂!異種格闘技TV』という番組の企画でカナダに飛び、山の中でクマと対戦することになったのだ。

 しかし、その対戦相手は、ミスター・ヒト、マサ斎藤、グレート小鹿らとは違い、レスリング・ベアではなかったという。藤原は、そのときの“恐怖体験”をこう語る。

「テリー伊藤に騙されてカナダまで連れていかれて、ひでえ目に遭ったよ(笑)。俺がやったのは、一応は人に飼われているクマなんだけど、クマっていうのは調教されたサーカスのクマでも11月から3月くらいの冬眠期は凶暴なんだよ。俺がやったのは、たしか11月30日だから、まさに冬眠期の凶暴な時(笑)。

 冬眠したいのに、無理やりタンパク質が多いニワトリのアラをばんばん食わせて、番組のために起こしておいたんだよ。それで『準備できました!』って言われて現場に行ったら、飼い主が傷だらけで血を流してるんだよ。『ここに連れてくるときに襲われた』って(笑)。

 飼い主でもやられてるのに、俺は赤の他人だからな。小型のクマだったけど、あれぐらいの奴がいちばん動きも早くおっかない。俺なんか突進されて吹っ飛ばされて終わりだよ。

 なんかその映像が、いまだにネットに上がってるらしくて、ツイッターか何かに『藤原は小熊にも勝てなかった』とか書いてた奴がいたみたいだけど、あたりめえだろって! 人間はクマには勝てません!」

 人間がクマと素手で闘うという、ありえないシチュエーションだからこそアトラクションになる。良い子は決して真似をしてはいけない。これから本格的な登山シーズン、クマとの遭遇にはくれぐれもご注意を!

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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