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筒香嘉智は3Aで「らしい成績」を残した…「来季志向」パイレーツならチャンスがあるはず〈“先駆者”は田口壮や川崎宗則〉
posted2021/08/16 17:05
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph by
Getty Images
MLBのペナントレースは残り40試合ほど、9月末には終了する。打者・大谷翔平は8月に入ってやや不振だったが上向きに転じ、投手としては進境を見せている。他の選手もそれなりに頑張っている中で、筒香嘉智はメジャーの舞台からは早々に姿を消し、チームを転々としている。
8月15日には3チーム目となるパイレーツへの移籍が発表された。
1年目の本塁打数は162試合制での換算なら22本ペースだった
筒香は昨年、DeNAからタンパベイ・レイズに移籍した。2020年の成績。
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51試157打31安8本24点 率.197
打率は2割を切っていたが、60試合制だった2020年度での8本塁打は162試合制であれば22本塁打に相当する。十分とは言えないまでも強打者の片りんを見せた。それ以上に26の四球を選び出塁率が.314もあったことは、可能性を感じさせた。守備は左翼と三塁を守った。
しかし2年目の今季は厳しい成績になった。レイズでの成績。
26試78打13安0本5点 率.167
打率もさることながら、本塁打0、長打は二塁打4本だけ。四球も8、出塁率も.244にとどまった。守備は一塁とDHだった。
レイズは5月15日に筒香をロサンゼルス・ドジャースにトレードした。エンゼルスから移籍した大打者アルバート・プホルズと同じタイミングだった。しかしドジャースでの成績はさらに厳しいものになった。
12試25打3安0本2点 率.120
6月9日に右ふくらはぎを痛めてIL(負傷者リスト)入り。17日に復帰し、調整の意味もあってAAAのオクラホマシティ・ドジャースでプレーしたが、成績が上がらず7月7日に40人枠を外れてマイナー契約となった。
筒香は春先に実施した新型コロナウイルスのワクチン接種で体調を崩し、4月30日には10日間ILに入っている。芳しくない成績、特に本塁打不発は何らかの体調不良に起因していた可能性もあるだろう。