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大谷翔平に会いたい五輪選手=張本智和や阿部詩ら続々? 久保建英が好きな歌手は…“日本代表名鑑”のオモシロ回答を探してみた
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph byGetty Images(L,R),Nanae Suzuki(C)
posted2021/07/24 06:01
東京五輪日本選手団のアンケートにて、張本智和や阿部詩が「会いたいアスリート」に挙げたのは、大谷翔平だった
(3)座右の銘/注目ポイントにも人となりが
選手の考え方を端的につかめるのは座右の銘だろう。「努力」などの言葉はもちろんのこと、シンプルパターンの代表格は渡邊雄太(バスケ)の「初心 謙虚」。その気持ちがあったからこそ"NBAの本契約をつかみ取ったんだなあ"と感慨深い気分になる。
一方でオリジナリティ高めタイプを探すと……女子マラソンの3人だった。
前田穂南:全知全能
鈴木亜由子:得意淡然失意泰然
一山麻緒:まおならできる
42.195kmという距離を1秒でも速く走るために、自分だけのモットーを持っているのだろう。これだけの長距離を走るために、ブレないメンタルを作ろうとしているのが分かる。
なかなか目にする機会がない競技の注目点
それに加えて『「自分のここに注目してほしい!」という競技ポイントがあれば教えてください』という質問項目では、普段なかなか目にする機会がない競技が面白い。
糸数陽一(ウエイトリフティング):キャッチの姿勢の時の腕の筋肉
敷根崇裕(フェンシング):一見、無防備に見える攻めからの鋭いアタックや背中に振込みなどの華麗な技
石原奈央子(クレー射撃):引き金を引いた瞬間の集中力
新田祐大(自転車・トラック):オチのないロングコメント
かなりマニアック……もとい、競技性と人間性をしっかりアピールしている。
こんな感じで選手名鑑を見るだけでも一人ひとりの選手のストーリーが想像できるし、観たいと思わせるポイントが数多い。何よりアンケートに真摯に答えてくれたアスリートには、アーティスティックスイミングの福村寿華が書いた「一念通天」の気持ちで、大舞台を楽しんで最高のパフォーマンスを発揮してもらいたいものだ。