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東大現役合格、医学と陸上の両立…内山咲良の勉強術「高3夏まで部活がある日は3、4時間」「優先順位を変えながらどうにか…」
posted2021/07/22 11:02
text by
町田華子Hanako Machida
photograph by
Sakura Uchiyama
――高3のインターハイまで陸上をやって、どんな勉強で東大理科III類への合格を果たしたのでしょうか?
内山 高2までは勉強に主軸を置いていたわけではなかったのですが、とりあえず学校の定期試験ではいい成績を取ろうと思って勉強していました。英語は割と自分でも頑張っていて、高2時点で英検1級は取っていました。高3最初の時点で他の教科はボロボロでしたが、ある程度の基礎はできていて、英語はほぼ完成に近い状態だったのかなと。
数学は本当にできなかったので、高2の冬から基本を固め直そうと自分で問題集を解くようになりました。理科も本格的に始めたのは高3からですが、物理から生物に変えたら思ったより上手くハマったのもあって、段々成績が伸びていきました。
集中力の使い方と“メンタルの状態”への意識
――1日何時間くらい勉強していましたか?
内山 高3夏までは部活が週4回あって、その日は終わった後に宿題をやって3、4時間だったと思います。部活がない日は学校が終わってからずっと勉強していた感じだったので、6時間くらいですかね。インターハイが終わった後は勉強以外のことをほぼしなかったので10時間くらい、直前期は多い時には14時間くらいですかね。
――集中力を発揮し、維持するコツや心掛けていたことは?
内山 高3の1年間は“自分が完全に周りから遅れている”という意識がすごくあって、今勉強しないでどうする、という気持ちでした。だから気が抜けるようなタイミングはなく、特に集中力を維持しようと心がけることもなかったです。
ただ集中力の使い方という観点で言うと……自分のメンタルの状態に結構敏感で。競技の話になるのですが、例えば試合前は緊張したり興奮したりするけれど、それを抑えず試合に持ち込んで記録に繋げようとするような、そういう使い方をできると思います。
――本番に向けてメンタルを客観視する力は、どのタイミングで身に付けたのですか?