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スターダムの新星“闘魂Hカップグラドル”白川未奈の決意「実力勝負なら、いつか追い抜ける」《2冠達成記念特別グラビア+インタビュー》 

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橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2021/07/17 11:01

スターダムの新星“闘魂Hカップグラドル”白川未奈の決意「実力勝負なら、いつか追い抜ける」《2冠達成記念特別グラビア+インタビュー》<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

フューチャー・オブ・スターダム王者に輝いた白川未奈。次に彼女の見据える先は…?

どれだけプロレスに情熱を捧げてもキャッチフレーズは変わらない

 スターダムの道場だけでなく出稽古で地力を高めることが、さらに重要になった。練習し、試合経験を重ねて力をつけるしかない。

「実力勝負ならいつか追い抜ける、そういう感覚もあります。小学校受験の頃からずっとそうなんですよ。忍耐力というか、続けることは得意で。大学受験でも偏差値が25くらい上がりましたから。参考書を隅から隅まで暗記するんです。それが苦じゃないというか、そうしないと気持ち悪いっていう性格なんです」

 プロレスも同じだ。「グラドルにプロレスができるのか?」どころの話ではない。今は生活のすべてをプロレスに費やしている。バスでの地方遠征が多いから、練習だけでなくコンディション調整にも余念がない。1日8時間睡眠は必須だ。

「同世代を見ると結婚して、子育てしてという人もたくさんいる。でも私はまだプロレスだけでいいですね。プロレスで幸せになりたい」

 これだけプロレスにかけて、それでもなお彼女のキャッチフレーズは“闘魂Hカップグラドル”だ。私はもうプロレスラー、グラビア時代のイメージは捨てた......そう言ってしまったほうが、むしろ分かりやすいだろう。プロレスに対する真剣な思いが、より多くの人間に伝わるはずだ。しかしそれでは、自分の武器まで捨ててしまうことになると白川は考える。

「おっぱいを前面に出してるような選手は応援しにくい(笑)」

 記者会見など「私服で」と言われても「本当の私服は着ないです(笑)。胸のところがあいてるやつですね」。SNSで水着やコスプレの写真を頻繁に掲載。文言や写真の角度、試合とプライベートの投稿の割合など、反応を見ながら変えていく。数字がすべてだとは思わないが、結果が形としてはっきり出るだけに意識しがいもある。

「たぶん、ツイッターとインスタグラムを足したフォロワー数はスターダムで一番だと思います。SNSって、出演依頼がなくても、取材してもらわなくても自分をアピールできる場なんですよ。なんでみんなもっと活用しないのかなって思いますね」

 団体から発売される写真集は勝負どころだ。ユニットごとの写真集の売り上げは、白川と中野たむ、ウナギのユニット「コズミック・エンジェルズ」(コズエン)がトップだったという。たむもウナギもアイドル出身だ。

「だから他のユニットには負けられないし負ける気しないですね。出たばかりのビキニ写真集でも事前に“コズエンLINE”で『こんな水着持ってます』、『リボンはこんなふうに』って打ち合わせしました。

 コズエンの写真集は何度も再版になりましたね。たぶん、普段は応援してなくても写真集を買うとなったら私たちなんですよ(笑)。やっぱり“闘魂Hカップグラドル”ですからね。おっぱいを前面に出してるような選手は、真面目なプロレスファンは応援しにくいでしょう(笑)。でも潜在的なニーズはあるんだなと。スターダムはカッコいい選手が多いので、こっちは愛嬌振りまいてやろうと思ってます。こんなプリプリ、ブリブリしたユニットは他にない。だから目立てる。きっかけは何でもいいんですよ。私のことが気になってスターダムを知って、結果として他の選手のファンになっても構わない」

【次ページ】 「コズミック・エンジェルズ」は悔しい思いをしてきたからこそ…

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