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「大谷翔平の1200万円超ユニフォーム」は“サイン入りも未着用”なので過熱しすぎ? 庶民でも買えた“二刀流オールスター記念品”は…
text by
AkiAki
photograph byRob Tringali/Getty Images
posted2021/07/16 17:04
大谷翔平のオールスター関連グッズもやはり、大きく値上がりしている
そしてこちらは、オールスターゲーム開始直後のファーストピッチボール。状況を振り返ると、ピッチャー・シャーザーがバッター・大谷に投げてファールとなったボールである。
筆者もこれと同じ新品のMLBオールスター公式球を購入した。その定価は40ドル(約4400円)だが、この実使用球は入札件数37件、9030ドル(約100万円)と、公式球の約225倍! 驚異の値段となっている。
未着用サイン入りユニフォームでも恐るべき高騰ぶり
こちらは番外編となるが、今回のオールスター用に準備されたユニフォームに直筆サインが入ったアイテムも同時に出品されている。
MVPを取ったゲレーロ・ジュニアの入札件数38件、3000ドル(約33万円)やタティス・ジュニアの入札件数29件、3030ドル(約33万円)と次世代を担う若きスターのユニフォームにも注目が集まっているのだが、大谷のユニフォームは入札件数90件、11万1020ドル(約1221万円)と、チーム支給品で、かつ大谷が実際に着用はしていないユニフォームでのこの入札推移はもはや笑うしかない状況だ。
チームが大谷に支給したものという意味では、貴重なものであることに間違いはないのだが――説明文には“These jerseys are not game-used and only autographed.”と書いてある。つまり大谷が実際に着用したものではないのだ。
さすがにこの値段は悪戯入札の可能性も排除できないのだが、MLBオークションはクレジットカード登録が必須となっており、終了と同時に決済がなされるため気軽に参加することができないシステムにはなっている。とはいえ……明らかに過熱しているし、入札される方の勉強不足もあるのだろう。
筆者としても興味のあるものばかりで、今回の興奮を何かの形で残したいと思ったものの、手が出る範囲を大きく超えてしまっている。大谷の注目度の高さが嬉しくもあり、コレクターとしては収集できなくなってしまった寂しさもある。