酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
大谷翔平は「本塁打しか打たんのでHR王も…」 MLB史上でも常識外れのペースなので“シーズン60発”狙えるか調べてみた
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byUSA TODAY Sports/REUTERS/AFLO
posted2021/07/05 17:02
4日の試合でも超特大の31号本塁打。大谷翔平は本塁打ランキングの「No.1」も定位置になってきた
ルース、マグワイア、ボンズらと比較してみる
10試合目
1927年ルース 1本
1961年マリス 1本
1998年マグワイア 4本
2001年ボンズ 4本
2021年大谷翔平 3本
20試合目
1927年ルース 6本
1961年マリス 3本
1998年マグワイア 9本
2001年ボンズ 10本
2021年大谷翔平 7本
30試合目
1927年ルース 9本
1961年マリス 6本
1998年マグワイア 12本
2001年ボンズ 14本
2021年大谷翔平 10本
40試合目
1927年ルース 13本
1961年マリス 12本
1998年マグワイア 17本
2001年ボンズ 22本
2021年大谷翔平 14本
50試合目
1927年ルース 18本
1961年マリス 17本
1998年マグワイア 27本
2001年ボンズ 29本
2021年大谷翔平 15本
60試合目
1927年ルース 24本
1961年マリス 23本
1998年マグワイア 31本
2001年ボンズ 33本
2021年大谷翔平 17本
70試合目
1927年ルース 26本
1961年マリス 27本
1998年マグワイア 34本
2001年ボンズ 39本
2021年大谷翔平 24本
そして大谷は7月4日には78試合目だったが……
78試合目では
1927年ルース 29本
1961年マリス 32本
1998年マグワイア 37本
2001年ボンズ 39本
2021年大谷翔平 31本
100試合目
1927年ルース 34本
1961年マリス 40本
1998年マグワイア 45本
2001年ボンズ 45本
150試合目
1927年ルース 60本
1961年マリス 58本
1998年マグワイア 65本
2001年ボンズ 70本
78試合目でついにルースのペースを抜いた
シーズン当初の大谷翔平の本塁打ペースは、歴史的な記録と比較できそうなものではなかったが、70試合を超えたあたりでペースが急速に上がり78試合目では大谷はルースのペースを抜き、マリスに並びつつある。
マグワイアとボンズの記録には及ばないが、この2人はステロイド剤やヒト成長ホルモンなどの薬物を使用してプレーしていたことが分かっている。2007年12月にMLB選手の薬物使用の実態を詳細に報告した「ミッチェルレポート」が発表されてから、MLBでも薬物使用は厳しく禁じられた。
2008年以降のMLBでシーズン50本塁打を打ったのは以下の5人だ。
59本 スタントン(2017年マーリンズ)
54本 バティスタ(2010年ブルージェイズ)
53本 デービス(2013年オリオールズ)
53本 アロンソ(2019年メッツ)
52本 ジャッジ(2017年ヤンキース)