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「相撲列車」「稽古土俵」もナシ。地方開催“ドタバタ劇”を教訓に。
posted2021/06/29 08:00
text by
佐藤祥子Shoko Sato
photograph by
KYODO
大関・貴景勝が「ずっと国技館だったし、地方でやれるのは一歩進んだ気がして、少し嬉しい気持ちはある」と思いを言葉にした。
7月4日から愛知県体育館で行われる名古屋場所。昨年3月の大阪場所以来、1年4カ月ぶりに地方場所が開催されることとなったのだ。
新型コロナ問題がなかなか収束しない中、力士をはじめ1000人近い相撲協会員の大移動を余儀なくされる。昨年の名古屋や九州、今年の大阪場所は移動のリスクを避けて東京の両国国技館で開催されたが、このたび国技館が東京五輪のボクシング会場となるゆえ、明け渡さなければならなくなったのだ。