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香川真司超え「33億円」の市場価値、鎌田大地は日本代表にどう効く? 「上位との試合のほうが僕のゴールチャンス自体は多い」 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2021/06/24 11:03

香川真司超え「33億円」の市場価値、鎌田大地は日本代表にどう効く? 「上位との試合のほうが僕のゴールチャンス自体は多い」<Number Web> photograph by Getty Images

6月11日、セルビア戦での鎌田大地。W杯に向け、日本代表になにをもたらせるか期待がかかっている

大事な試合もひょうひょうとプレーするタイプ

「あの選手は格下相手にしかゴールをとれない」というような批判を受けるアタッカーは多いが、鎌田は格上との試合でゴールを重ねる。ゴールチャンスが増えるからといっても、それを決められない選手がこの世界には多くいるのだが……。

 かつて日本代表で活躍した本田圭佑は、大事な試合になるとパワーを発揮してゴールを決めて、ヒーローとなっていった。

 その本田と同じように、鎌田はガンバ大阪のジュニアユースからユースに昇格できず、高校サッカーの部活で3年間を過ごした。それなのに、本田とは真逆なタイプなのが興味深い。鎌田は、大事な試合でも力むことなくひょうひょうとプレーできるから、チャンスをモノにできるタイプなのだ。

 2022年の11月に開催されるカタールW杯。そのアジア地区2次予選はようやく終わった。次に代表チームが集まる9月からは、いよいよ最終予選が始まる。

 2026年のカナダ・アメリカ・メキシコの3カ国共催大会からは出場国が現行の32カ国から48カ国へと大幅に増えるので、アジアで「絶対に負けられない戦い」としての最終予選が行われるのは今回で最後になりそうだ。

もう1人のキング、南野拓実とプレーする機会も増えた

 2014年ブラジルW杯の出場権を決めたオーストラリア戦での本田のPKはいまでも語り草になっている。鎌田もそのようなインパクトを放てるのかどうか。その行く末をみすえたとき、鍵を握りそうなのが、現在の日本代表のもう1人のキングの存在だ。

 南野拓実である。

 森保監督が就任してから最も多くの試合に出場してきたのも(29試合)、最も多くゴールを決めてきたのも(16ゴール)、もっとも多くのポジションを務めてきたのも(トップ下、センターフォワード、2シャドーの一角、右MF、左MFの5つ)、南野である。そして、国際Aマッチデーに行なわれる試合をのぞけば、基本的にはトップ下は南野の独壇場聖域だった。

 そんな聖域を任されつつあるのが鎌田であり、森保監督にもっとも重宝されてきた南野がサイドのポジションを任されて、2人が共演する機会が増えている。

【次ページ】 直線的に動く南野、曲線的に動く鎌田

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