核心にシュートを!BACK NUMBER
香川真司超え「33億円」の市場価値、鎌田大地は日本代表にどう効く? 「上位との試合のほうが僕のゴールチャンス自体は多い」
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2021/06/24 11:03
6月11日、セルビア戦での鎌田大地。W杯に向け、日本代表になにをもたらせるか期待がかかっている
直線的に動く南野、曲線的に動く鎌田
南野がゴールへ向かって直線的に動くタイプなのに対して、鎌田の動きは相手の嫌がることを意図したプレーが多いために曲線的だ。
南野がヨーロッパにわたった瞬間から攻撃的なポジションの選手としてゴールを決めることが大切だと繰り返してきたのに対して、鎌田はこんな風に自らの特長を評する。
「自分はそんなにゴールをとれる選手だとは思っていない。ゴールをとるのが上手い選手はいっぱいいます。チャンスメイクの方が自分には合っている」
特長の異なる、好対照な2人だから、ここまでは良いケミストリーを見せている。
オフシーズンを挟んで9月からスタートする最終予選は本大会出場を決めるという大事なミッションがあるのだが、同時に残り少ない時間でチームの完成度を上げる舞台でもある。
だからこそ、今年に入ってからの代表戦で圧倒的な存在感を放っている鎌田は、彼自身のためにも、チームのエースである南野の良さを活かすためにも、キーマンとなるのだ。