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井上尚弥がダスマリナス戦に“いつも以上のモチベーション”を持てる理由 大橋会長「今回の尚弥はすごい」 

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渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

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posted2021/06/19 11:03

井上尚弥がダスマリナス戦に“いつも以上のモチベーション”を持てる理由 大橋会長「今回の尚弥はすごい」<Number Web> photograph by Getty Images

井上尚弥(左)は、圧倒的有利と見られているダスマリナス戦にもモチベーションを落とさない

19日の試合はドネアとカシメロが来場

 この試合をクリアすれば目標とする他団体王者との統一戦がいよいよ現実味を帯びてくるからである。

 実現の可能性が高いのはフィリピンの5階級制覇王者、WBCベルトを腰に巻くノニト・ドネアとの統一戦だろう。ドネアが19年11月にさいたまスーパーアリーナで井上と激闘を演じた姿は記憶に新しい。そのドネアは5月にWBC王者のノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に4回TKO勝ちし、38歳にして鮮やかにチャンピオンに返り咲いた。

 井上は当初、ドネアとの再戦よりも、初顔合わせであり、拓真に初黒星をなすりつけたウバーリとの統一戦を望んでいたが、ドネアがウバーリを鮮やかに倒した試合を目にして再戦への気持ちをグッと高めた。ドネアと年内に再び拳を交えてベルトを3本に増やし、来年に4団体統一の公約を実現させる。それが最強にこだわるモンスターの青写真だ。

 大橋会長によれば、19日の試合にはドネアとWBO王者のジョンリール・カシメロ(フィリピン)が来場し、バンタム級の4団体王者が同じ会場にそろい踏みとなる。井上が勝利した暁には次戦への機運を高めるためにドネアがリングインする可能性もあるとか。4団体統一のレールは既に敷かれつつあるのだ。

 そんなバンタム級ウォーズの主役、モンスターの防衛戦である。言葉通りじっくり調理するのか、あるいは電光石火のKO劇を披露するのか。世界が注目する試合は間もなくゴングを迎える。

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