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気温3度で“半袖”登板「寒さを少し甘く見ていた」…故障から復帰、“自信も回復”前田健太が投球フォームを変えたワケ 

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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posted2021/06/18 06:00

気温3度で“半袖”登板「寒さを少し甘く見ていた」…故障から復帰、“自信も回復”前田健太が投球フォームを変えたワケ<Number Web> photograph by Getty Images

5月には「寒さの影響で手に良い感覚がなく、変化球が曲がらなかった」とも語っていた前田。復帰戦は長袖で先発し、4回3安打1失点

「寒い中での登板を少し甘く見ていたというのはあると思います。いつも通りやれば何とかなると思っていたので……。体のどこかが、初めて感じた異変があったのかもしれないですし、もう少し対策をしなければというか、4月、5月にしっかりとやっていれば、こういうことも起こらなかったのかなと思います」

 だからこそ、離脱中は焦ることなく、治療とトレーニングに専念した。

「最短(10日間)でも行けたんですけど、中途半端に戻って、また(ILに)入ってもしょうがないですから」

 投球フォームにも変化を加えた。これまではグラブの位置を胸元から動かしていたが、復帰の際にはワインドアップのように頭の上まで上げて投げるようにアレンジした。

「ただの僕の気分転換です。いい投球ができていなかったので気分を変えようということで、メンタル的なものです」

生き残るために覚えた三振を取れるボール

 結果は上々だった。

 復帰登板では、4連続を含む7三振を奪う力強い内容で、日本人選手として史上7人目の日米通算2000奪三振に到達した。

 「実感ないですね。全然気にしなかった数字なので」

 その一方で、数字の重みを実感した。

「プロに入った時は、たくさん三振が取れるタイプではなかったですけど、生き残っていくためには三振を取るボールを覚えないといけなかった。いろいろと工夫しながら三振を取れる球が増えてきたので、1つ1つの積み重ねですね」

 確かに、勝ちにはつながらなかった。だが、エースの復帰にロッコ・バルデリ監督は、あらためて大きな期待を込めた。

「とても元気で強く見えた。空振りも多く取れていたし、いい復帰初戦だった。ケンタの存在は大きいし、重要。彼は多くの方法で我々をリードしてくれるだろう」

 まだ100試合近くを残しており、前田にとっても、下位に低迷するツインズにとっても、巻き返すだけの時間は残されている。

「ここから取り戻して行けるように、しっかりと準備をして試合に向かいたいと思います」

 体調の不安がなくなった前田は、しっかりと前を見据え、あらためて口元を引き締めていた。

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#前田健太
#ミネソタ・ツインズ

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